巨人は阪神・広島に計35敗の屈辱 懲りずにまた探し始めた「外国人選手」の条件とは
偏りすぎた今季の補強
「補強が偏りすぎました。左打ちの外野手というと、丸佳浩(34)と梶谷隆幸(35)がいますが、年齢的に見て、3年先までやってくれる保証はありません。来季3年目の岡田悠希(23)もどこまでやれるか分かりません」(前出・同)
極端すぎた補強の代償で、今オフは左打ちの外野手を探すハメになってしまったというのである。しかし、「今秋のドラフト会議は投手に重点を置いた指名になる」と予想されており、阪神、広島に打ち勝つための“救世主”はトレードか、渉外ルートでの発掘となりそうだ。
「守備位置重視となると、外野と一塁が補強のポイントとなるでしょう。中日が一塁を守るビシエド(34)の放出を考えているのなら、巨人も交渉のテーブルに着くはずです。来日1年目の16年には『対阪神で3割7分7厘』の高打率を残しており、打ってつけの人材です」(前出・スポーツ紙記者)
外国人選手、とくにバッターに関しては、「日本の野球に合うか否か」はデータでは読みきれない部分も多い。原監督もブリンソンを見て実感したはずだが、凡ミスが多い。つまり、性格面も重要ということだ。
「ブリンソンの守備範囲の広さは日本でも証明されました。でも、アウトカウントを間違える凡ミスは報告されていません。渉外担当、国際部のスタッフもそこまでは見ていなかったのでしょう」(前出・同)
目下、巨人の外国人選手の獲得ルートで大きく貢献しているのが、デニー友利氏(友利結、56)。17年オフにアタックして“巨人入り”したが、それまでは中日の渉外担当者だった。
現中日クローザーのマルティネス(27)は氏のルートで発掘されており、その眼力には定評がある。
「巨人では、ウォーカー(31)が彼のルートで発掘した選手です。守備難は覚悟のうえでしたが、米独立リーグでプレーしてきた選手です。『絶対に通用する』と言われても、半信半疑でした。ブリンソンも彼のルートで契約に至りましたが」(前出・関係者)
おそらく、今オフは“凡ミス”のことで照会データに注文が入りそうだ。これは他球団の意見だが、メジャーリーグだけでなく、中南米でも大砲タイプのバッターは少なくなっており、原監督の希望に沿う左の大砲タイプは「発掘困難」だという。
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