巨人は阪神・広島に計35敗の屈辱 懲りずにまた探し始めた「外国人選手」の条件とは
同一監督では初、2年連続Bクラス
9月25日のDeNA戦で今季14度目の零封負けを喫し、原巨人は自力でのクライマックスシリーズ進出(以下=CS)の可能性が消滅した。
「奪回」をチームスローガンに3年ぶりのペナントを目指したシーズンだったが、29日、DeNAがCS進出を決め、巨人は2年連続Bクラスとなった。4位確定で、原辰徳監督(65)には「球団史上初の同一指揮官での2年連続Bクラス」の汚名も刻まれる。
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「CS進出に失敗した原因はいろいろとあります。一つは、このDeNA3連戦の直前に対戦した首位阪神、2位広島との対戦で1勝も挙げられなかったことです」(スポーツ紙記者)
20、21日の阪神2連戦で連敗、23日の広島戦でも敗北を喫した。これは単なる「連敗」ではない。今季の原巨人は首位阪神、2位広島にあまりにも弱すぎた。阪神との対戦成績は6勝18敗1分け、広島には8勝17敗。阪神戦の「シーズン18敗」は球団史上ワースト記録である。広島戦でのワースト記録は17年の「18敗」なので、それに次ぐ“屈辱”だ。もっと言えば、今シーズンは首位と2位のチームに対し、35敗も喫したわけだ。
そのせいだろう。仮に3位進出ができたとしても、先が見えてしまったからか、今季のCS進出に失敗したことに対するブーイングは少ない。聞こえてくるのは、オフの補強論ばかりだ。
「やっぱり、1点を取らないと。取りにいかないと」
これは、23日の広島戦を落としたときに出た原監督の言葉。調べてみると、広島戦では球団別失点数でワーストタイの「111点」を失っている。被本塁打数では31本、防御率4.25。この2つの数値はセ5球団別に見た場合、ワーストとなる。
「対広島」の場合、「投打ともに相手が上だった」といえるが、そう簡単な話ではない。
「打線強化が大きな課題として挙げられています。一発があって、外野、一塁を守れる左バッターが欲しいところです」(球団関係者)
ちょっと待ってくれ。昨季の今頃は「右の外野手」が補強ポイントに挙げられていたはず。その流れでドラフト会議では1位で浅野翔吾(18)、2位でも萩尾匡也(22)を指名した。さらに現役ドラフトでもオコエ瑠偉(26)を獲り、外国人選手でも右の大砲で守備力にも定評のあったブリンソン(29)を獲得している。
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