世界一「イクイノックス」不出馬で「凱旋門賞」に“日本馬は1頭だけ”のお寒い裏事情

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 今年も世界最高峰のレースのひとつ、「凱旋門賞」の季節が到来した(10月1日(日)、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400メートル)。同レースにはこれまで、数多の日本馬が挑戦するも世界の壁に阻まれ続けきたという、日本競馬界の鬼門的レースであり、悲願の日本馬初制覇は日本競馬界の至上命題であるかの如く扱われてきた。毎年毎年、“今度こそは”と競馬ファンたちが期待に胸を膨らませるのが秋の風物詩なのだが、今年はいつもと様子が違う。というのも、今年の日本からの出走馬はたった一頭なのだ。

物足りない

 スポーツ紙デスクが言う。

「今年唯一、凱旋門賞に出走を予定しているのは、スルーセブンシーズ号。5歳の牝馬で、重賞の勝ち鞍は中山牝馬ステークス(G3)のみ。今年の宝塚記念で2着と好走したこともあってのチャレンジとなりましたが、日本のG1すら勝てていない状態で、どこまで戦えるのか。正直、疑問は残りますね」

 凱旋門賞といえば、かつてはあのディープインパクト(3着、後に失格処分)や、オルフェーヴル(2年連続2着)といった、日本でも最強クラスの馬がことごとく敗れてきた経緯がある。昨年は強豪が4頭も出走したものの、日本ダービーを制したドウデュースは19着、宝塚記念馬のタイトルホルダーも11着と惨敗している。昨年と比較しても、スルーセブンシーズはたしかに、いかにも物足りない。

「もちろん出るからには、万が一でも勝ってしまう可能性はあります。競馬は何が起こるかはわかりませんからね。ただ、そこまで甘くはないでしょう。残念ながら今年の凱旋門賞の注目度は低いですね」

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