ロシア崩壊の前兆? 「反逆者」プリゴジンの墓が聖地となって大盛況 千キロ離れた街から“巡礼”に訪れる人も

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ワグネルセンターにも献花が

 また、同市内、ワグネルの拠点だった「ワグネルセンター」にも献花は絶えない。武装蜂起の翌月7月1日にはその看板が撤去され、現在はもとのテナントビルに戻っているにもかかわらず、そして何より彼がクレムリンに弓を引いた反逆者であったとしても……。

 プリゴジンへの献花は、もはや「聖地巡礼」だろう。彼の墓には、ソビエトから亡命した詩人ブロツキーの詩の一節が掲げられ、そこでは彼がキリストになぞらえられる。体制批判だけで拘束されるロシアにあって、これらの動きが止まらないことは何を意味するのか――。

 9月13日、プーチン大統領はロシアを訪れた北朝鮮の金正恩総書記を出迎えた。米ニューズウィーク誌は、このシーンについて〈プーチンが見せた、金正恩に「すり寄る」弱々しい姿〉と報じるが、今まで歯牙にもかけなかった北朝鮮と何らかの軍事協定を結んだという情報も、あながち否定できない。

 いまだ戦争の出口は見えないが、もしかしたらロシア崩壊の兆しはすでに見え始めているのかもしれない。

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