路上で歩いているだけで「ノコノコ顔出すな」と脅迫、元関東連合の若頭が直面する特殊詐欺 3代目弘道会をめぐる3つの事件から見えるフラストレーション

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「1人で飲みに出歩くな」のきっかけに

 最後に、3代目弘道会が「1人で飲みに出歩くな」との通達を出すきっかけとなった事案のその後に触れておこう。

 事件発生は9月5日の未明、東京・港区麻布十番のバー。3代目弘道会の小松数男舎弟が酒に酔って男性従業員の腹を刃物で刺し、軽傷を負わせた容疑などで逮捕されたのだった。

「逮捕後すぐに“1人で酒を飲みに出歩くな”“来客がある場合には本部に報告せよ”との通達が3代目弘道会本部から出たそうです」(同)

 小松舎弟は司組長が初代弘道会会長を率いていた時代に弘道会直参となり、東京進出の尖兵として功績があったとされる人物だという。そんな人物であっても、カタギを刺したとなれば大きな処分は免れないとされたが……。

「3代目弘道会からの処分はまだ下っていませんが、被害者との示談が成立し、傷害容疑では不起訴、銃刀法違反の容疑では罰金30万円となり、釈放されたそうです。起訴や実刑を回避したことで、予想されたほど重い処分は下らない可能性も出てきました」(同)

 いずれの事件からも、思うように肩で風切って歩けなくなったヤクザたちのフラストレーションのようなものが伝わってくるようだ。そのイライラが一般人に向かないことが望まれる。

デイリー新潮編集部

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