「これだから東京のヤツらはアカン」　維新の「東京1区殴り込み」は東西“内部対立”の結果

自民党への恨み

　他方、自公は2度目の岸田内閣の改造に合わせて国民民主党の連立入りを模索。結果、岸田文雄総理はかつて国民民主の参院議員だった矢田稚子氏を補佐官として官邸に招き入れている。

「維新には馬場伸幸代表のほか、音喜多や柳ヶ瀬裕文総務会長といった東京組にも、連立入りに前向きな国会議員は少なくない。ところが大阪府議や市議の多くは、看板政策だった大阪都構想に強く反対した自民党にいまも強い恨みを抱えているんです」

　音喜多氏の東京1区での出馬は、現職が議席を守る自民党にケンカを売る行為だ。

「府議や市議が指示に従うのは馬場さんではなく、いまも松井一郎前代表です。馬場さんは党本部がある大阪市ではなく堺市が地盤ということもあり、代表ながら連立入りに猛反発する声には抗しきれなかった」

　事情を知ってか知らずか、音喜多氏は喜色満面――。

週刊新潮 2023年9月28日号掲載

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