デーブ・スペクターがじっくり語る「ジャニーズ問題」 「正義感の群集心理は今でも気味が悪い」、「米国型システム導入は絶対無理」

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売上至上主義の弊害

 一方、今すぐ改善が求められる“商慣習”も少なくない。特にテレビ局と大手芸能事務所の“癒着”は撲滅すべきだという。例えば、テレビ局と大手芸能事務所の担当者が酒席を共にし、その場でキャスティングなど全てが決まることは珍しくない。

「会って話す必要があるにしても、お茶で充分でしょう。食事ならランチで済みますし、割り勘が理想です。そもそもジャニーズに限らず、大手芸能事務所はキャスティングに口を出しすぎです。自社のタレントを売り込むならまだしも、他社のタレントを妨害するのはもう止めるべきでしょう。ジャニーズの問題は様々な教訓をもたらしましたが、極端な利益優先主義は、結局、自分の首を絞めるだけです。他社のタレントを蹴落とし、NHKの紅白歌合戦に何組も出場させる貪欲さを当たり前だと考えていたのですから、しっぺ返しを食らって当然です。所属タレントの数で儲けるより才能持っている人の吟味。大手芸能事務所は売上を競うより、視聴者に優れた作品を届けるためにはどうしたらいいかを最優先に考えれば、おのずと芸能界も良くなっていくはずです」

デイリー新潮編集部

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