土屋品子復興相と政策秘書の“危ない関係” 「ホテルの部屋で二人で過ごしたと聞いている」
お花の教室の家賃が…
その問題秘書が会計責任者を務める政治団体にもほころびが見られる。
土屋大臣が代表の資金管理団体「竜の会」の政治資金収支報告書を確認すると、家賃の支払いがなされていないことが分かる。「竜の会」の所在地は、地元・春日部市内の大豪邸。父の代から所有する土屋大臣の実家で、その土地や建物は土屋大臣本人や母親名義になっている。
政治資金に詳しい、神戸学院大学の上脇博之教授が指摘する。
「この場合、代議士本人か母親、もしくは両人から資金管理団体が無償で事務所を借り受けていることになります。よって本来なら、家賃相場に基づいた金額が政治団体に無償提供されている旨を報告書に記載せねばなりません。それが不記載であれば、政治資金規正法違反になります」
しかし、同団体の報告書を過去に遡ると、11年から13年にかけては家賃に関する支出が記載されていることが分かる。11年と12年は月に10万円、13年は5万円。支出先はなぜか選挙区から離れた都内の高級住宅街にある不動産会社だ。
不動産会社の社長が言う。
「かつてウチのビルで品子先生がお花の教室をやっていたんです。教室のためにお貸しして、家賃を頂いていました」
土屋大臣は幼い頃から生け花を学び、若くしてフラワーアレンジメントの教室を都内で主宰。そのための家賃を政治資金につけ回ししていたことになるのだ。
「教室の家賃は代議士のプライベートな活動にあたり、それを政治活動による支出だと装って記載しているなら、報告書への虚偽記載といえます。政治資金の私物化です」(上脇氏)
公設第一秘書は「お手伝いさん」
実は土屋家の公私にわたる「カネ」を管理しているのが、公設第一秘書に登録されている女性秘書だ。
「今年還暦の彼女は義彦さんの代から土屋家で働いてきた方で、いまも実家に住み込みで働いています。料理や掃除、それから高齢になったお母様の身の回りの世話までこなすお手伝いさん。土屋家と品子さんの事務所の財布は彼女が握っており、土屋家で力を持つ金庫番です。地元でも公設秘書とは誰も思っていないのでは」(前出の後援会関係者)
お手伝いとしての業務が大半ならば、秘書としてどれほどの勤務実態があるのか、なぜ彼女を税金で給与が支給される公設秘書として登録しているのか――。
これらの疑惑に、土屋事務所は代理人を通じて、
「(土屋大臣と政策秘書との間に)不倫の事実はありません。(中略)議員がご指摘の不動産でフラワーアレンジメントの教室を開催していたことは事実です。ただ、議員はこの不動産を政治活動にも利用し(中略)竜の会がフラワーアレンジメント教室の賃料を支払っていたわけではありません。(公設第一秘書が)実働していることは間違いありません」
“親密秘書”と疑惑の金庫番との関係が災いして、失脚した父の轍を踏むことにならなければよいのだが。
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