秘書が大量辞職の加藤鮎子こども相 横暴な態度に後援者は「二度と手伝わない」と激怒

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後援者は“二度と手伝わない”

 多忙な夫婦の今風の子育てといえばそれまでだが、周囲がそれでも違和感を持つ背景には、彼女の“育ち”がある。

「経歴からわかるように、鮎子さんは生粋のお嬢さんなんですよね」

 と解きほぐすのは、地元の古参後援者だ。

「だから世間知らずの部分はある。地元有力者の葬儀にベージュのストッキングで参列した時には周囲が引いていましたし、山形の議員なのに『中山間地(ちゅうさんかんち)』のことを知らないのか、“なかやまかんち”と読んで、農家の方をあきれさせたこともありました」

 その浮世離れした様は、もうひとつの“家族”でもある事務所スタッフへの対応にも表れていて、

「とにかく秘書の扱い方が雑で、人情味に欠けるんです」

 と指摘するのは、前出とは別の地元政界関係者である。

「秘書と地元を回るでしょ。昼食時になると、鮎子さんはお店で千円くらいするランチを食べる。秘書も連れて行ってあげればいいのに行くのは自分だけで、秘書は持ってきたおにぎりを車の中で食べているとか。後援者に運転をしてもらって地元を回った時には、昼飯時にコンビニの前で車を停めさせ、店に入った。で、自分の分のお弁当とお茶だけを買ってきて“次行って”。後援者さんは“二度と手伝わない”と怒っていたそうです」

「職員がみなおびえていた」

 これらの件、周囲では広く知れ渡っているようで、本人もそれを気にしてか、「秘書や後援会のスタッフも有権者だから、おごると寄付と取られてしまう」と弁明しているとか。清廉めいて見えるが、冒頭の政治資金処理のずさんさに鑑みれば、クリーンというよりドライで、単に他者への気遣いに欠けるだけとの分析が当てはまりそうだ。

「性格も細かく、代理出席させた会議の報告などは電話やメールで済むものをレポートにまとめさせたり、イベント会場で椅子の並べ方が気に食わないと一からやり直させたり。彼女が県連会長だった時には、職員がみなおびえていました」

 そんなせいもあり、永田町や地元では、加藤事務所は“ご難場”として有名。

 実際、国会便覧で確認しても、同時に3人置ける公設秘書の、この3年間での退職者は実に6名にも上る。ブラック企業並みの離職率を示しているのだ。

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