「らんまん」万太郎がダメ夫なのに女性から総スカンにならないワケ 117話の痛快な名シーンを振り返る

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 知能と忍耐力が備わって生まれ変わることができるなら、研究者になってみたい。ひとつのことに没頭して一生を捧げられたら、どんなに楽しいだろうか。でも研究者は実は負けず嫌いで好戦的。研究を続けるためには発見や成果が必要で、地位や名誉や派閥の争い事が絶えないものだと朝ドラ「らんまん」で教わった。

 植物への愛情と探求心と好奇心は人並外れていても、学歴がない主人公・槙野万太郎(神木隆之介)は、東京大学植物学教室で辛酸なめまくり。秀でた観察力と画力、植物への熱意と知識で認められるものの、田邊教授(いけ好かないインテリがしっくりの要潤)の男の嫉妬と権威主義に阻まれる。...

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