NHKで“エース記者”の不正経費請求が発覚 「年間300万円、一人焼き鳥屋までも…」セコすぎる申請手口と“オラオラ系”取材の評判
NHKは9月26日、報道局の職員による不正な経費請求が発覚したと発表した。詳細については調査中としているが、不正が疑われているのは社会部所属のX記者(30代)で、局内では「懲戒免職は免れないだろう」と言われている。社会部の花形部署をわたり歩き、“エース記者”と呼び声が高かった男が手を染めたセコすぎる「業務上横領」の手口とは……。
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【写真】「オラオラ系」「将来の警視庁キャップ」。評価が分かれるX記者のプロフィール画像
不正に使われたのは「162」
「Xという社会部の記者が『162』の件で『リスク管理室』から事情聴取を受けている」
この噂は2週間くらい前からNHK局内に流れ、社外にも漏れ伝わっていた。162とは、NHK内の経費精算で、取材先との飲食費を申請する際に使うコード名。リスク管理室とは局内コンプライアンスを統括している不祥事を調査する部署である。
「162を主に使うのは、東京の社会部や政治部など、会食が取材に不可欠な部署。Xは警視庁を担当するようになった数年前から162を使うようになったのですが、いつしかエスカレートしてしまい、同僚や友人との飲み会、挙句、自宅近くの焼き鳥屋での一人飲みの精算にまで使っていたと言われています」(NHK関係者)
発覚のきっかけは同僚だったとされる。
「他部署の職員がXやXの知人と飲食した時、Xが『いいよ、これ162で落とすから』と平然と領収書を切っていた。そんな使い方まずいだろうと部内で話題になり、それを聞きつけたある職員がリスク管理室に通報したことで調査が始まった」(同)
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