近藤真彦の不可解な出場、影響力を増したきっかけは中居正広…ジャニーズ偏重「NHK紅白」の落としどころ

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紅白は出場辞退の方向か

 芸能事務所の社員の間では「今年の紅白はジャニーズ勢の出場ゼロ」という見方が広まっているという。

「性加害問題が社会問題化し、海外でも報じられているのだから、出場させるのは難しいだろう。仮に本当に3組が出場することになり、それが発表されたら、視聴者センター(ふれあいセンター)の電話がバンクするのではないか。ファンもいるだろうが、怒りを抱いている人もいる。スポンサーが納得すれば済む民放の音楽番組とは次元が違う」(同・芸能事務所幹部)

 とはいえ、2022年は6組のジャニーズ勢が出場した。いきなりゼロでは露骨で、今度はジャニーズ勢のファンから猛抗議を受けるのではないか。

「紅白側がジャニーズ側と事前に話し合い、辞退してもらえばいい。過去にも同様の例はある。ジャニーズ側も出場したら、厳しい声を浴びるのは必至なので、得策ではないと考えるだろう。ほかの事務所と違い、ジャニーズ事務所はNHKと事前に出場者の協議をしているから、可能だろう」(同・芸能事務所幹部)

 ほかの芸能事務所には通常、所属レコード会社経由で出演依頼が入る。だが、ジャニーズ事務所は異なるという。確かにそれを思わせる出来事はあった。一例は2015年、近藤真彦(59)が16年ぶりに出場した件である。

 当時の近藤はジャニーズ事務所に所属。メリー喜多川会長(当時、2021年に93歳で死去)の寵愛を受けていた。半面、デビュー35周年だったものの、ヒットには恵まれていなかった。それでも白組のトリを務め、「ギンギラギンにさりげなく」(1981年)を歌った。NHKとの事前協議がなかったと考えるほうが難しい。

 一方で2016年の大晦日に解散したSMAPは、ファンを中心に出演が熱望されていながら実現しなかった。当時は「SMAP側が辞退した」と伝えられたが、本当だろうか。芸能界内では、「メリー氏がSMAPにお別れセレモニー的なものをやらせたくなかった」とささやかれた。SMAPを担当していたのは、メリー氏が煙たがっていた飯島三智・現CULEN代表(65)である。ジャニーズ事務所の権力者だったメリー氏が難色を示したから、紅白も二の足を踏んだのではないか。

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