近藤真彦の不可解な出場、影響力を増したきっかけは中居正広…ジャニーズ偏重「NHK紅白」の落としどころ

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 ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に87歳で死去)による性加害問題の余波が広がる中、芸能事務所の間では「NHK紅白歌合戦」(毎年12月31日)に出場するジャニーズ勢の組数が「ゼロになる」との見方が出ている。もっとも、ここ5年間はジャニーズ勢が毎年5~7組も出演していた。それをゼロに出来るのか。

受信料に頼るNHKは視聴者の意向を推し量る

 ジャニーズ事務所と紅白の蜜月は知られている通り。多数の所属グループが毎年登場するだけではなく、ジャニー氏が他界した2019年には追悼コーナーも設けられ、SixTONESとSnow Manらがパフォーマンスを披露した。

 ジャニーズ勢の紅白出場組数は、2018年が嵐など5組(44組中)、2019年が関ジャニ∞など5組(42組中)、2020年がKing & Princeなど7組(41組中)、2021年がSnow Manなど5組(43組中)、2022年がSixTONES(44組中)など6組だった。

 もちろん今年は、例年通りとはいかない。「今年の出場は昨年の半分の3組」と一部で報じられたが、芸能事務所幹部は「3組でも無理でしょう。そもそもまだ出場者は決定に至っていない」と解説した。ここ10年の出場者発表は11月14日から同27日、出場者が固まり始めるのは10月初旬からである。

 今年はそれより遅れるかもしれない。ジャニーズ勢の問題があるため、同局クリエイターセンター(旧制作局)の音楽番組担当者の判断だけでは決められないと見られているからだ。

 ジャニーズ事務所の東山紀之社長(56)と代表取締役の藤島ジュリー景子氏(57)が社長交代の記者会見に臨んだ9月7日、同局は声明で「今後は、所属事務所の人権を尊重する姿勢なども考慮して、出演者の起用を検討したいと考えております」などと述べた。同事務所の体質を吟味するというわけである。今年の出場者は発表前に理事会もチェックするのではないか。

 民放も同様の声明を出したが、同10日ごろからスポンサーの“ジャニーズ離れ”が起こるまで、番組内容変更などの具体的な動きはほとんどなかった。全てはスポンサー次第。一方、運営費のほとんどを視聴者からの受信料に頼るNHKはそうはいかない。視聴者の意向を推し量ることになる。

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