全英、全米オープン、マスターズ…ゴルフイベント「ボランティア」の魅力
少し前の話になるが、2023年8月3~6日に開催された第1回横浜ミナト・チャンピオンシップは、“横浜のドン”こと藤木グループが主催し、横浜に会社がある160余社も協力した画期的なイベントだった。国会議員と前横浜市長が進めた統合型リゾートの誘致計画に反対しぶっ壊した「浜っ子」の心意気が現われていた。その団結力は目を見張るものであり、またキビキビした運営に感動させられた。
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とくに横浜ゴルフ協会、開催コースの横浜CC関係者によるボランティア活動に団結力を感じた。他のゴルフイベントはギャラリー整理、スコアマーカー、進行等をダンロップエンタープライズなど専門の運営会社に丸投げだが、この大会は約1,000人のボランティアの手で運営していた。
120名の選手が猛暑の中で戦った大会では、移動する道路の交通整理や選手を乗せたカートの運転など、ゴルフを知っているボランティアたちでなければ上手く整理できなかったはずだ。36ホールの中からセレクトホールを使ったために、カートでの移動という珍しい運営だったが、活躍ぶりには頭が下がった。
ロープサイドの整理もボランティアたちで、話しぶりからゴルフ仲間同士のようだった。「暑さでプレートが曲がっちまった」と、スコアの数字をプリントしたプラスチックの名刺大のプレートをポケットから取り出して見せてくれた。決勝戦の3日目、4日目には選手が半分になり交通トラブルはなくなったが、やはりボランティアたちによる運営はテキパキしていて気持ちがよかった。
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