やはり何処となく似ている…原田芳雄の孫、琥之佑君が早くも映画で主演へ 業界も大注目

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 昔から芸能界には2世タレントが多いが、近ごろは「孫」が活躍する時代となりつつある。目下の注目株は、俳優の原田芳雄(1940~2011)の孫・原田琥之佑(こうのすけ=13)だという。

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 例えば、タレントのDAIGO(45)や女優の宮澤エマ(34)の祖父は元首相で、芸能界とは全く関係がない。一方、2世ではなく祖父の仕事を継ぐ形となったのが琥之佑だ。民放ディレクターは言う。

「原田芳雄さんの長男でギタリストの原田喧太さん(53)の息子です。喧太さんは業界では知る人ぞ知る存在ですが、俳優の経験はほとんどありません。その子供である琥之佑くんが役者の道に進んだのです。しかも、芝居勘がいいので、業界が注目しています」

 デビューは昨年8月に公開された映画「サバカン SABAKAN」(監督:金沢知樹)で、主演の番家一路(ばんか・いちろ=13)の親友役だった。

「番家くんは朝ドラ『ちむどんどん』(NHK)などにも出演していましたが、映画は琥之佑くん同様、これが初めて。おおさかフィルムフィスティバルでは2人揃って新人男優賞を受賞しました。続いて琥之佑くんは、ドラマ『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ)に出演し、短編映画『NEO PORTRAITS』(監督:GAZEBO)に主演。今年8月10日に放送された『軍港の子~よこすかクリーニング1946~』(NHK)では、終戦直後の横須賀でクリーニングの仕事に邁進する戦災孤児のリーダー役を熱演しました」

 さらに……。

「芳雄はすごい」

「今年半ばから、撮影に入る映画『海辺へ行く道』(監督:横浜聡子)で主演を務めます。いまや原田芳雄さんの隔世遺伝じゃないかという声も上がっています」

 隔世遺伝と呼ばれる役者はなかなかいない。

「他に思いつくのは、古谷一行さん(1944~2022)の孫、つまりロックバンド・Dragon Ashの降谷建志さん(44)とMEGUMIさん(41)の長男である降谷凪くん(14)でしょうか。20年に公開された映画『ラストレター』(監督:岩井俊二)でデビューし、主演の松たか子さん(46)の息子役を演じました」

 祖父は俳優、父はミュージシャンというのは、奇遇にも原田琥之佑と一緒だ。

「古谷さんは息子が俳優になるのを反対したそうですから、孫が俳優になるとは思わなかったでしょうね。『ラストレター』は凪くんと一緒に試写を見たそうです」

 古谷一行は昨年8月に亡くなった。一方、原田芳雄が亡くなったのは2011年7月、琥之佑が1歳半の時だった。

 琥之佑はデビュー直後にインタビューで祖父について語っている。

《直接的な思い出はほとんどないが、芳雄さんの遺作「大鹿村騒動記」(11年)を繰り返し観賞し、俳優業に憧れを抱いてきた。「周りがみんな『芳雄』と言うので僕も物心ついた時からそう呼んできました。大好きな芳雄と同じ道を走れることが、ものすごくうれしい」と念願の俳優デビューに笑顔がはじける。(中略)偉大な祖父を持つことの重圧を聞くと「全くない」ときっぱり。「でも芝居をしてみて、僕はメンタルが弱い部分があると分かった。堂々と芝居をする芳雄はやっぱりすごい」と実感している》(スポーツ報知:22年6月14日)

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