「多様性」が招いた社会混乱… 人権大国フランスの暴動から日本が学ぶべきこととは?
多様性の時代を迎えている。それこそが絶対善であり、異論は一切許されないかのようですらある。だが、しかし……。多様性を推し進めるあまり、内戦状態ともいわれる混乱に陥った国が存在する。「人権大国フランス」の現場ルポから日本人は何を学ぶべきなのか。【宮下洋一/ジャーナリスト】
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今年6月27日、フランス・パリ西郊外のナンテールで、車を運転していたアルジェリア系の17歳のナエル・メルズックが警察官の職務質問を無視し、運転を続けたことで射殺される事件が起きた。...