初代若乃花が角界に残した偉業と混乱 ガチンコ相撲の藤島勢を揺るがせた?(小林信也)

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 初代・若乃花は「土俵の鬼」と異名を取り、3歳上の栃錦と並んで「栃若時代」を築いた名横綱だ。

 身長179センチ、体重107キロ。「戦後最軽量横綱」ながら優勝10回を記録した。

 若乃花は昭和、平成の相撲界に大きな影響を与えた。もし若乃花がいなければ、現在の相撲人気は存在しただろうか? なぜなら、兄を追って相撲界に身を投じた花田満は初代・貴ノ花として特別な人気を誇り、昭和の土俵に華やかな輝きを添えた。さらに、一大ブームを巻き起こした若貴兄弟は言うまでもなく貴ノ花の子、つまり若乃花の甥だ。...

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