紗倉まな、近所のコンビニに「推し店員さんがいます」 裏で呼ばれていそうな悲しいあだ名

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紗倉まなが憂う「ガム売り場の縮小」

紗倉:化粧品のように品揃えが豊富になった商品もあれば、逆に減ってしまった商品もありますよね。

渡辺:置ける品数が限られていますからね。

紗倉:ですよね! 最近、非常に気になっているのですが、「ガム」の棚が深刻なレベルで縮小してるんですよ!

渡辺:ガム市場そのものが縮小してますからね。代わりにグミが台頭し、それまでガムが置かれていたスペースは、多くはグミになってしまいました。若い子はみんなグミです。僕の息子なんて「ガムって最後どうするの? 飲み込むの? 捨てるの?」とか言ってるレベルでガムを知らないんですから。

紗倉:ウソでしょ!?

渡辺:というか、紗倉さんは「ガム派」なんですか?

紗倉:もちろんガム派ですよ! 昨今のコンビニに対して、唯一クレームを入れたくなるのがガム問題です。ガムコーナーが本当に少なくて、私の目当てのガムはボトルガムしか売ってません。ボトルガムをコンビニで買うと800円前後になるので、いつも「高いなぁ」と思いながらもまんまと購入しています。

渡辺:ガム需要が右肩下がりなので、コンビニのせいじゃないんですよ。

紗倉:そうなんですけどね(笑)。

渡辺:価格が気になるなら、スーパーとかドンキ(ドン・キホーテ)に行きましょうよ。

紗倉:立地や購入時間の都合もあり、やっぱりコンビニで買うのがベストなんです。

渡辺:ちなみに、その目当てのガムは何ですか?

紗倉:ロッテさんの「ブラックブラック」です。

渡辺:硬派なチョイスですね。近年、ガムを購入する女性客は珍しいですから、「ガム女」みたいなあだ名をつけられているかもしれません。

紗倉:裏で絶対呼ばれてる気がする(笑)。推しの店員さんにも「ガム女」って呼ばれてたらヤダなぁ……。

渡辺:推し店員がいるんですか!?

紗倉:いますよ。親世代くらいの年配男性で、いつも本当に丁寧な接客をされる方です。しばしば領収書を切ることも憶えて下さっていて「今日は領収書いりますか?」って店員さんの方から先に聞いてくれるんです!

渡辺:紗倉まなに推されてる男性店員……これはファンが嫉妬する案件ですよ。ただ、安心して下さい。その推し店員は「ガム女」と呼んでいない可能性が極めて高いです。

紗倉:何でわかるんですか?

渡辺:おそらく、その年配男性はバイトじゃなくてオーナーだと思うんです。傾向として、バイトほど変なあだ名をつけたがります。オーナーさんが常連客を変なあだ名で呼ぶことは滅多にありません。

紗倉:ちょっと安心しました。ちなみに、私がガムを頻繁に購入し続けることで、ガムの売り場が再び増える可能性は考えられますか?

渡辺:正直、難しいと思います。常連客の買い支えによって、その店舗で商品が生き残るケースはありますが、いかんせんガムは日本全国で需要が落ち続けていますからね。考えられるとしたら、もしも本部が「売り場からすべてのガムを撤退する」と判断したときに、その推し店員のオーナーが反対し、個店の店別仕入れを実施し、自身の店舗だけでも現状の品揃えを維持してくれる可能性はレアケースではありますが考えられるでしょう。

紗倉:なるほど。コンビニではなく、根本的にガム業界を立て直す必要がありそうですね……。

渡辺:紗倉さんのガムに対する情熱を知ったらロッテも喜ぶでしょうね。CMが来るかもしれない。

紗倉:お待ちしてます(笑)。

後編へつづく

紗倉まな(さくら・まな)
1993年千葉県生まれ。2012年、工業高等専門学校在学中にSODクリエイトの専属女優としてデビュー。2015年には「スカパー!アダルト放送大賞」で史上初の三冠を達成。近年はタレント業のほか、エッセイ『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)、小説『最低。』(KADOKAWA)、『ごっこ』(講談社)など執筆業においても非凡な才能を見せている。

渡辺広明(わたなべ・ひろあき)
消費経済アナリスト、流通アナリスト、コンビニジャーナリスト。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は商品開発・営業・マーケティング・顧問・コンサル業務など幅広く活動中。フジテレビ『FNN Live News α』レギュラーコメンテーター、TOKYO FM『馬渕・渡辺の#ビジトピ』パーソナリティ。近著『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版)。

デイリー新潮編集部

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