紗倉まな、近所のコンビニに「推し店員さんがいます」 裏で呼ばれていそうな悲しいあだ名
「コンビニ限定」を実現する巨大なロット数
渡辺:食品以外で購入する商品はありますか。
紗倉:化粧品です。メイク落としが切れたときはコンビニで購入することが多いです。
渡辺:「ビオレ」(花王)のメイク落としシートですか?
紗倉:そうです。
渡辺:他社が太刀打ちできないほどの売れ筋商品です。でも、昔のコンビニは化粧品をまったく扱っていなくて、僕がローソン社員時代に担当していた1996年の頃は、リップとネイルくらいしか売れていませんでした。
紗倉:そうだったんですか!? 今はコンビニコスメが増えましたよね。コンビニ限定のコラボ化粧品を好んで購入する友人も多いですよ。
渡辺:近年はファミリーマート(以下、ファミマ)の「sopo(ソポ)」がヒットし、ほかのコンビニチェーンも化粧品に力を注いでいます。とくに今年は、ローソンが韓国の人気コスメ「rom&nd(ロムアンド)」と共同開発した「&nd by rom&nd(アンド バイ ロムアンド)」が大ヒットし、発売から2日で売り切れになるなど注目を集めました。
紗倉:昔は気軽に化粧品を買えるお店と言えばドラッグストアでしたが、コンビニもその役割を担うようになったんですね。
渡辺:限定やコラボの化粧品ならば、むしろコンビニの方が展開しやすいんです。ドラッグストアのチェーンで最も店舗数が多いのはウエルシアの約2,800店舗ですが、これに対してコンビニはセブンが約2万1,000店舗、ファミマが1万7,000店舗、ローソンが1万5,000店舗です。店舗数が多い分、商品のロット数が増えますよね? 仮に「1店舗で3個売れる」と想定した場合、ウエルシアだったら「3個×2,800店舗=8400個」ですが、セブンならば「3個×2万1,000店舗=6万3,000個」です。コンビニが保有するこの巨大なロット数は、企業にとって非常に魅力的で、コラボ商品を生み出す上で強力な武器となります。
紗倉:なるほど……!
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