「うな重」や「カレー」「素麺」は要注意 「美人すぎる漢方薬剤師」が残暑を乗り切る“理想の食べ方”を伝授

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夏の風物詩は要注意

 一方、夏といえば風物詩であるスイカや素麺、冷やし中華をよく食す。だがこれも実は要注意なのだという。

「素麺や冷やし中華などの麺にはタンパク質やミネラルはほとんど含まれていません。ほぼ糖質です。タンパク質やビタミンB群、ミネラルが足りないと体が動かなくなるので、“夏の風物詩”は要注意と言えます。対策としては、冷やし中華にゆで卵を2つ追加したり、豚汁や、豆腐を合わせるといったひと工夫があるといいでしょう。タンパク質をプラスして、麺単体で終わらせないことが大事です。そばや素麺の場合は、ミョウガ、たくあん、生卵、納豆などを入れて白出汁をかけて混ぜる。そういう食べ方を試してみてはいかがでしょうか。その組み合わせなら食物繊維も摂れますし、血糖値の急上昇はないはず。そばには小麦粉がゼロに近いものもあるので探してみてください」

炭酸水に酢を入れて

 仕事中のコーヒーやエナジードリンクは、気分転換になり集中するために必須だという人も多くいるが、

「コーヒーやエナジードリンクを午後4時以降に飲むと、カフェインの影響で睡眠の質を悪化させてしまいます。集中力が向上するのは飲んだ瞬間だけで、あとは次第に落ちていってしまうのです。睡眠の質が低下すると翌日もダルさが残ります。経口補水液やスポーツドリンクも糖質過多なので体がダルくなりがちですね。水分補給はとても大事ですが、スポーツドリンクばかりに偏らないようにしてください。むしろ、カフェインの入っていない麦茶やルイボスティー、ローズヒップティー、さらにハイビスカス茶や杜仲茶などを飲む方が健康的です。特に杜仲茶は、胆汁の分泌を促します。胆汁の分泌が促されると、脂溶性の栄養素の消化吸収を助けてくれるんですね。脂溶性の栄養素とは、ビタミンD、A、K、E、コエンザイムQ10などです。これらは疲れを残さないためにも大事。脂溶性の栄養素を吸収できないと免疫の低下にもつながります。だから杜仲茶を選ぶとか、抗酸化作用の高いルイボスティーを摂るのがおススメです」

 さらに、愛先生は意外な水分補給の方法を伝授してくれた。

「水に梅干しを入れて、焼酎のお湯割りのように梅干しをつぶして飲む。あるいは、炭酸水に酢を入れてハイボールの代わりにして飲む。お湯に梅干しでも構いません。これが夏バテ対策になります。余談ですが、お酒が入ってなくても気づかない人が半分以上いると思います(笑)。梅干しが入ると塩味が加わっておいしいですし、焼酎を割ったと思って飲んでもらえれば」

※以下、後編に続く

ノンフィクションライター 青柳雄介

デイリー新潮編集部

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