「うな重」や「カレー」「素麺」は要注意 「美人すぎる漢方薬剤師」が残暑を乗り切る“理想の食べ方”を伝授
長月に入り日照時間が短くなったとはいえ、まだまだ残暑が続く。今年の夏は、全国の平均気温が気象庁の統計開始以来最高だった。季節の変わり目のこの時期は、激烈な暑さだった夏の疲労が表れてくる。そこで、“美しすぎる漢方薬剤師”の「愛先生」こと大久保愛さん(37)に、体調を維持し残暑を乗り切るため、避けたほうがよい食べ物や食べ方のコツ、おススメの食べ物などを指南していただいた。(前後編のうち「前編」)
【写真】理想の残暑の過ごし方について白衣姿でレクチャーする大久保愛先生
鬼門はウナギのタレ
大久保さんは薬剤師であると同時に、国際中医師、国際中医美容師の資格も併せ持つ。国際認定資格である国際中医師資格とは、中国での中医学の医師である「中医師」に相当する知識を有する専門家であることを認める資格。さらに漢方・薬膳を始め医療と美容、食事の専門家でもあり、特に、食についての造詣が深い。
夏の体力維持に効果がある料理として、真っ先に頭に浮かぶのはウナギのかば焼きだろう。しかし、
「ウナギのかば焼きはタレが甘すぎるので、否定的にとらえています。ウナギそのものが悪いわけではないので、白焼きならいいでしょう。鬼門なのは、かば焼きのタレとご飯です。うな重には食物繊維がほとんどなく栄養のバランスが悪いため、血糖値が爆上がりしやすいのです。血糖値が急上昇すると、疲れが押し寄せてきたり、集中力が低下するといった弊害があります」
お酢を飲む
それでも、かば焼き、うな重は食べたいところだが、
「どうしてもという人には、食べ方のコツがあります。それは、最初に山盛りのサラダを食べること、そして、血糖値の上昇を抑えるために、食前20分くらいに大さじ1杯のお酢を飲んでおくことです。血糖値は食後1時間ほどで上昇のピークを迎えます。それを抑えるため、理想としては、サラダを先に食べたり、お酢を飲んだりしてからウナギを食べるといいでしょう。あとは、うなぎ屋さんの行き帰りにタクシーに乗らず、小走りくらいの速足で歩くとか。そんな軽い運動も大事です。食後の血糖値の急上昇は、体の糖化につながったり、メンタルの安定を阻害したり、ダルさを生じさせたりします。昼食後に眠くなるのも同じ理由からです。先ほどの速足と同じように、家の中を掃除して動くだけで血糖値は上がりにくくなります。ウナギを食べてもいいけれども、かば焼きだと糖質過多になるので、サラダ、運動、お酢などでケア、リカバリーしたほうがいいでしょう」
“お酢を飲む”と言われてもなかなかイメージが湧かないが……。どんな飲み方があるのだろうか。
[1/3ページ]