優勝の岡田監督、夫人が明かす秘話 「チームカラーの腕時計が必需品」「野球の意見を求められることも」

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「原は、お父さんが亡くなって以降…」

 球界の重鎮・広岡達朗氏が言う。

「かつてオリックスの監督時代、岡田にアドバイスしたことがあります。『投手が相手に点を与えさえしなければ試合に負けないのだから、監督はバッテリー練習にも付き添いなさい』と。これに岡田は『バッテリー担当コーチが見ているので大丈夫です』と返答したので、私は間髪を入れず『お前が監督なのだから、そのコーチの上を行かなくてはダメだ』と叱咤しました。すると彼は、その通りに動き始めた。当時から見どころのある人物だと感心していましたが、今季の就任まで、やはりいろいろ勉強してきたのだろうと思います」

 翻って、広岡氏は他球団の体たらくにも苦言を呈する。例えば、原辰徳監督(65)のもと初めて3年連続で優勝を逃した巨人について、

「あれほどいい野手を集めておきながら、投手陣は補強せず、かといって自前で若手投手を育てようともしない。原は、お父さん(貢氏)が亡くなって以降、根気が失せてしまったね」

“親父”のような安心感

 また球団初の2年連続最下位も見えてきた中日。立浪和義監督が選手に「白米禁止令」を通達するなど不協和音が鳴りやまないのだが、それでも来季続投が決定と報じられたばかりだ。

「球団の甘い体質のもと、立浪監督もあぐらをかいているように見えます。中日は、長年にわたって柱となる選手を次々と放出していきましたが、新たな選手を育てるまでに何年かかるのかが見どころでしょう」

 就任2年目の立浪監督は54歳。野球評論家の江本孟紀氏は、

「最近は何でも『若ければいい』『古いやつは外せ』みたいな風潮が横行していますが、長く監督経験のある岡田は65歳と、ちょうど人間的にも落ち着いている年齢。試合の展開にベンチで一喜一憂することなく、リード中でもゲーム終了までぬか喜びしない姿勢を見せています。そのあたりも、若い選手には“親父”のような安心感を与えたのではないでしょうか」

 というのだ。

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