ギャンブル依存症を告白したミケルソン、ガルシアは「札束を叩き付ける」ような行為で…2人のリブゴルフ選手に浮上した「カネの問題」

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リブ移籍の背景にギャンブル問題?

 遡れば、リブゴルフへの移籍もギャンブルが関係していると見ることができる。ギャンブル中毒になったことで借金地獄に陥り、その埋め合わせのため破格の移籍料をオファーしてきたリブゴルフの誘いに乗ったのではないか。

 だが、ミケルソン本人は「金額の問題より、僕の心の問題だった」と振り返る。言い換えると、ギャンブル中毒状態だったときのミケルソンは「心が正常な状態ではなかった。魔が差した」ということ。お金の魔力、ギャンブル中毒は、本当に恐ろしい。

 米ゴルフファンの間からは「勇気ある告白だ。良い方向に向かっていってほしい」「エイミーがいてくれて良かった」「1日でも早く中毒を完治させてね」と温かいエールが寄せられており、それがミケルソンの何よりの救いになりそうだ。

メンバーシップ返上を要求

 一方、欧州ゴルフ界では、スペイン出身のマスターズ覇者、セルヒオ・ガルシア(43)の「札束を叩きつけるような行為」に人々が眉をひそめている。ガルシアはギャンブル中毒ではないが、ミケルソン同様、「お金の魔力」に引き寄せられ、リブゴルフへ移籍した選手の1人だ。

 振り返れば、ガルシアは米国のPGAツアーでも欧州のDPワールドツアーでも、プレー中に悪態をつくなどして何度も批判を浴び、選手仲間やツアー関係者、欧米メディアからも愛想を尽かされていた。そのため次第に居場所を失い、そんな事情も手伝って早々にリブゴルフへ移ったと見る向きもある。

 今年4月、DPワールドツアーは、許可を得ずしてリブゴルフの大会に出場した選手に10万ポンドの罰金を科すことを発表した。これは裁判でも認められた。

 それを聞いてイアン・ポールター(47)、リー・ウェストウッド(50)、リチャード・ブランド(50)、そしてガルシアの4名は、10万ポンドの罰金を回避するため、DPワールドツアーのメンバーシップを返上するという行動に出た。そのときからガルシアらは、DPワールドツアーのメンバーではなくなった。

 しかし、9月末に開催される米欧対抗戦のライダーカップの欧州チーム入りを願っていたガルシアは、予期していなかった壁にぶつかった。ライダーカップの欧州チーム入りできる選手は「DPワールドツアーのメンバーに限る」という条件が付されており、すでにメンバーシップを自ら返上してしまったガルシアには資格がなくなっていたのだ。

 そのことに今ごろ気がつき、行き詰ったガルシアは、驚くなかれ、「100万ドル払うから、僕にDPワールドツアーのメンバーシップを返してほしい。そして、ライダーカップに出場させてほしい」と臆面もなく言い放った。

 お金を払いさえすればどうにかなるし、どうにでもなる。そんなガルシアの「札束を叩きつけるような行為」に眉をひそめたDPワールドツアーは、きっと彼の腹の底を見透かしたのだろう。ガルシアの申し出をあっさりと却下した。

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