巨人「坂本・三塁」コンバートの全内幕 「秋広より和真のほうが巧い」で新たな構想も

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岡本は外野で

 9月7日、三塁手・坂本が誕生した。坂本が公式戦で三塁を守るのもこれが初めてだったが、「適応できている」というのが大方の意見だ。しかし、坂本自身は内々に「打球が見づらい」とこぼしているそうだ。

「ショートから相手バッターのほうを見ると、主に味方投手の背中が目に入ってきます。サードからだと、投手を『横』で見る感じになります。また、クリーンアップ級の右打者になると、体を開かないで内角球をスイングできるので、三塁手の視界だと打者の体から打球が飛んでくるような錯覚に見舞われます」(在京球団スタッフ)

 坂本が「打球が見づらい」とこぼしているのはそのせいだろう。

 原監督はチームの近未来像として、「秋広よりも和真のほうが巧い」とも話していた。一塁守備についてではない。外野守備は秋広優人(21)よりも岡本和真(27)のほうが上だと判断しているそうだ。この言葉から、将来は「一塁・秋広、左翼・岡本」の布陣となるようだ。同時に「秋広はまだ1年を通して試合に出る体力、技術はない。これから」と見ており、坂本同様、中田翔(34)を頼りにしていかなければならないと考えている。

「思えば、当時19歳だった坂本をショートのレギュラーに据えたのは、原監督。その原監督が坂本をサードにコンバートしたのも運命でしょう。坂本も原監督の言葉だから素直に従ったんでしょう」(前出・ベテラン記者)

 コンバートの第一声がLINEになったのは“時代”のせいかもしれない。「三塁・坂本、遊撃・門脇」が原監督の描く理想形だとすれば、2023年シーズンを勝ち上がるにはちょっと遅かった気もしないではない。

デイリー新潮編集部

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