【袴田事件再審】同級生が証言する巖さんの少年時代 「逮捕されたのを知って仰天した。あんな温厚な男が…」
今年7月、袴田事件弁護団の事務局長・小川秀世弁護士は「警察は袴田さんが犯人ではないことを知りながら、真犯人を逃がすために証拠捏造を繰り返したのです」と初めて事件の“核心”を口にした。「捏造」を否定しようと再審の準備を進める検察だが、袴田巖さんは既に87歳である。この夏、筆者は、巖さんの同級生たちを訪ねた。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
7月25日、日本外国特派員協会(東京・千代田区)で巖さんの姉・ひで子さん(90)と袴田事件弁護団の事務局長・小川弁護士の会見が行われ、海外メディアの記者から鋭い質問が出た。...