【レスリング】“卵一つ”で東京五輪を逃した男、樋口黎が難題を乗り越え「パリ五輪内定第1号」
東京王者の乙黒は敗退・棄権で国別枠も取れず
一方、その樋口を減量苦に追い込んだ「張本人」ともいえる存在の乙黒は、今大会、3日目からフリースタイル65キロ級に登場。2回戦でハンガリーの選手にフォール負けを喫し、傷めていた足を再び悪化させた。
ハンガリー選手が決勝に勝ち進んだため、敗者復活戦に出る資格は得たものの、乙黒の足は回復せず、ついに負傷棄権してしまった。
これでフリースタイル65キロ級のパリ五輪代表選考は振出しに戻り、東京五輪王者の乙黒も12月の全日本選手権からの出直しとなった。それだけでなく、乙黒が5位以内に入れなかったため、この階級での国別の参加資格枠も獲得できなかった。これは来年春のアジア選手権まで持ち越されることになる。