「高山総裁」「竹内会長」の判断が下った 弘道会傘下「老舗ヤクザ」若頭が認知症を患っていた親分を禁断の殴打で逮捕 その後日談は? 

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高山総裁・竹内会長が下した処分

 磯部総長への暴行発生は7月で、直近の恐喝での逮捕は8月だが、A若頭としては何らかの情報を掴んだうえで、暴行に及んでしまったのかもしれない。「バカ野郎」「下手うちしやがって」は心の叫びというところだろうか。

 では、今回の不起訴を経て、A若頭にはどういった処分が下ったのか。

「破門になったそうです。3代目弘道会の高山清司総裁・竹内照明会長が判断した結果でしょう。絶縁ではないので何年後かに組織に戻ることは可能ではありますが、常滑一家が現状の形で存在している可能性は低いでしょうね」(同)

 トップが病を抱えたままで、それをカバーすべく切り盛りしてきたナンバー2が不在となり、組員も数人となれば組織としての形を維持するのは極めて困難だということなのだろう。現在、10代目常滑一家が置かれた状況に鑑みると、謹慎レベルの処分が下されるとの見方もあったようだが……。

「6代目山口組は長幼の序を重んじることを綱領に盛り込んでいます。3代目弘道会はその中核組織ですから、原理原則に基づいて判断したということになるのでしょう。磯部総長は遅かれ早かれ引退の道を選ぶものとみられます」(同)

 長幼の序を重んじてA若頭は磯部総長を今後もサポートするのか、あるいは別の道を歩むことになるのか。

デイリー新潮編集部

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