また岸田内閣新大臣に「カネ」の疑惑発覚! 土屋品子大臣は「お花の教室」家賃を政治資金につけ回ししていた

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収支報告書への不記載

 女性議員の少なさから大臣候補の人材不足が叫ばれる中、8期生になってようやく初入閣となったのが、土屋品子復興相(71)である。その彼女の政治団体に重大な疑惑が――。

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「地元での彼女のあだ名は“何もしな子”なんです。何もしない、何もしてくれない。悪い人じゃないんだけど、やる気がないんでしょうねえ」

 と初入閣の吉報にもかかわらず、ため息をつくのは、土屋大臣の地元・埼玉県の市議である。料理研究家として活動した過去を持ち、YouTubeで料理の動画も配信する彼女は春日部市などを含む埼玉13区選出。

 その土屋大臣が代表を務める資金管理団体「竜の会」の政治資金収支報告書を確認すると、複数のほころびが見え隠れする。ひとつはこの団体の家賃の支払いがこのところなされていないことだ。「竜の会」の所在地は、土屋大臣の地元・春日部市内の大豪邸だ。父の代から所有する土屋大臣の実家で、その土地や建物は土屋大臣本人や母親名義になっている。

 問題の所在を、政治資金に詳しい、神戸学院大学の上脇博之教授が指摘する。

「この場合、代議士本人か母親、もしくは両人から資金管理団体が無償で事務所を借り受けていることになります。よって本来なら、家賃相場に基づいた金額が政治団体に無償提供されている旨を報告書に記載せねばなりません。それが不記載であれば、政治資金規正法違反になります」

 しかし、同団体の報告書を過去に遡ると、2011年から13年にかけては家賃に関する支出が記載されていることが分かる。11年と12年は月に10万円、13年は5万円。支出先はなぜか選挙区から離れた都内の高級住宅街にある不動産会社だ。

 不動産会社の社長が言う。

「かつてウチのビルで品子先生がお花の教室をやっていたんです。教室のためにお貸しして、家賃をいただいていました」

 土屋大臣は幼いころから生け花を学び、若くしてフラワーアレンジメントの教室を都内で主宰していた。つまり、その家賃を同団体の政治資金につけ回ししていたことになるのだ。

「教室の家賃は代議士のプライベートな活動にあたり、それを政治活動による支出だと装って記載しているなら、報告書への虚偽記載といえます。政治資金の私物化です」(上脇氏)

金庫番の公設秘書

 さらなる疑惑も。土屋家の公私にわたる「カネ」を管理しているのが、公設第一秘書に登録されている女性秘書なのだが、

「今年還暦の彼女は(父で元埼玉県知事の)義彦さんの代から土屋家で働いてきた方で、いまも実家に住み込みで働いています。料理や掃除、それから高齢になったお母様の身の回りの世話までこなすお手伝いさん。土屋家と品子さんの事務所の財布は彼女が握っており、土屋家で力を持つ金庫番です。地元でも公設秘書とは誰も思っていないのでは」(後援会関係者)

 お手伝いとしての業務が大半ならば、秘書としてどれほどの勤務実態があるのか、なぜ彼女を税金で給与が支給される公設秘書として登録しているのか――。 

 これらの疑惑について、土屋事務所は代理人を通じて、こう回答した。

「議員がご指摘の不動産でフラワーアレンジメントの教室を開催していたことは事実です。ただ、議員はこの不動産を政治活動にも利用し(中略)竜の会がフラワーアレンジメント教室の賃料を支払っていたわけではありません。(公設第一秘書が)実働していることは間違いありません」

「お花の教室」兼政治事務所、お手伝い兼公設第一秘書、実家兼資金管理団体事務所……何だか随分いろいろ兼ねているようなのだが、ルーズなのはこれだけにとどまらない。さらに地元では政策秘書との“怪しい”までに親密な関係も有名なのだという。9月21日発売の「週刊新潮」では、土屋大臣が抱える数々の問題を詳報する。

週刊新潮 2023年9月28日号掲載

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