ジャニーズ問題で今後の男性アイドルグループの勢力図 LDHやK-POPの動き、大手事務所が新たに育成の可能性は
ジャニーズの強さ
「一時はEXILEを擁するLDHの男性アイドルグループが、ジャニーズに取って代わる勢いがありました。しかし、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE以降は、それもなくなった。BTSを筆頭にSEVENTEENなどのK-POP勢も人気ですが、彼らは住んでいる世界が違います。海を越えて日本の音楽祭を席巻するのは無理でしょう」
ならば老舗芸能事務所は?
「ホリプロ、ワタナベエンターテインメント、サンミュージックプロダクションといった老舗大手は、女性グループを育てるノウハウはあっても、ジャニーズの牙城だった男性グループには手を出しませんでした。ジャニーズの男性アイドルを作るノウハウは、1962年にデビューした初代ジャニーズの時代から連綿と築き上げられたものです。そう簡単には真似できないと思います」
ジャニーズの存在感低下で、今後の芸能界はどうなるのか。
「歌謡界は、Mrs. GREEN APPLEを筆頭に、Official髭男dism、King Gnu、マカロニえんぴつといった男性バンドの実力が再認識され、男女混成グループでも米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”で首位を取ったYOASOBI、緑黄色社会、Awesome City Club、SEKAI NO OWARI、女性グループも新しい学校のリーダーズ、NiziU、乃木坂46、日向坂46だって捨てたもんじゃない。ソロシンガーでも、あいみょんもいれば、Vaundyだっている。ジャニーズ枠が空いても、誰かがそこに座りますよ。芸能界はイス取りゲームのような世界ですから。しかも、楽曲主義、実力主義に戻れば、かつてのような国民的ヒットだって生まれるかもしれません」
では、イスがなくなったジャニーズ事務所のタレントはどうなるのか。
「グループタレントはファンありきです。今回の性加害報道でもSixTONES、Snow Man、なにわ男子らのファンが急速に離れるとは思えません。テレビの出演が減る分、かえってファンはツアーに大挙して押し寄せることになるでしょう。もともとジャニーズ事務所にとってテレビや映画への出演は、そこで稼ぐという考えはなく、ツアーの宣伝でした。ツアーに動員し、グッズ販売、そしてファンクラブの会費で稼ぐという姿勢ですから、当面は大丈夫だと思います」