猿之助が現役復帰できる可能性は高い? 現場からは「執行猶予がつけば役者として…」「裏方での評価も高い」
あとひと月もたてば、その名が再び世間を騒がせるに違いない。両親の自殺ほう助の罪で逮捕、起訴された市川猿之助こと喜熨斗(きのし)孝彦被告(47)。10月20日に東京地裁で初公判が開かれるが、早くも“現役復帰”を待ち望む人々がいるという。その算段はいかに――。
***
【写真10枚】29年前、慶應大1年生だった猿之助。やはり現在とは雰囲気が全く違う
今月8日、松竹は来年2月から新橋演舞場でスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を上演すると発表した。主役を中村隼人(29)と市川團子(19)が交互に演じ、再婚で世間を賑わせた市川中車こと香川照之(57)も共演者として名を連ねている。
芸能デスクによれば、
「本来この時期は、猿之助被告が出演と総合演出を務めるスーパー歌舞伎II(セカンド)『鬼滅の刃』の上演が予定されていたところ、事件の余波で見送りとなっていました。新たに上演が決まった作品は、先代の猿之助である猿翁が作り上げた澤瀉屋(おもだかや)ゆかりの作品。事件を起こした四代目・猿之助不在の今、一門の最年長である93歳の市川寿猿をはじめ中車・團子親子などが澤瀉屋を盛り上げようと舞台に立ち続けています」
一門を中心とした面々は、先月まで歌舞伎座で行われていた「新・水滸伝」にも出演。これも猿之助被告が降板し中村隼人が代役となったもので、今月からは京都・南座で公演している。
そのパンフレットに、今回の作・演出を務めた横内謙介氏がこう書いたのだ。
〈またいつか仲間が揃って、スーパー歌舞伎がこの南座で上演される日を迎えるためにも〉
「裏方での活躍は期待できる」
横内氏は猿翁創始のスーパー歌舞伎に携わった劇作家として知られる。猿之助被告の出演作では、人気少年漫画を原作にしたスーパー歌舞伎II「ワンピース」などで脚本を務めた盟友だ。
かような声について演劇評論家の水落潔氏に聞くと、
「数々のスーパー歌舞伎を手がけた横内さんからすれば、また猿之助さんと一緒に仕事をしたいと読み取ることもできます。確かに猿之助さんは『ワンピース』で演出も担って話題となったように、演出家、プロデューサーとしての才能も秀でたものがあります。今後、表舞台に出ることが難しくても、裏方での活躍は十分に期待できるでしょう」
[1/2ページ]