不倫疑惑に親権争い「福原愛」転落の原点…“天才少女”を悩ませた「父親との尋常ならざる関係」
日本卓球界最大の功労者・福原愛(34)の周囲がかまびすしい。台湾人の夫がありながらの不倫疑惑に始まり、その後、夫との離婚、子どもの連れ去り疑惑と親権争いにまで発展。プライベートの騒動は収まる気配が見えず、親しみやすい愛ちゃんスマイルや卓球の実力など、彼女が築いてきた功績、人の心を惹きつける魅力は地に落ちた感がある。テレビの卓球中継のゲストに招かれる機会もめっきり減ってしまった。
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間違いなく天才
ある女性の卓球ウォッチャーが心配する。
「愛ちゃんの魅力といえば、あの愛くるしい笑顔と、厳しい表情でコートに向かって戦う姿のギャップにあります。そこに萌えるのですが、今回ばかりは、清楚なイメージとギャップがあり過ぎてついていけません。男性関係と子どもが絡んだ騒ぎは、特に女性ファンに許せないと思っている人が多いのではないでしょうか。巻き込まれた子どもが不憫でなりません」
いったい福原に何があったのか。そこには、10年前に71歳で亡くなった実父・武彦さんとの深い確執が尾を引いているのではないか、との見方がある。どういうことか。
福原はご存じの通り、3歳のころから頭角を現し、天才卓球少女としてその名を馳せてきた。小学校時代には年代別の大会で日本一に何度も輝き、将来を嘱望されていた。日本代表入りを果たしたのは、わずか13歳のとき。このときの代表監督・西村卓二氏は、当時こう語っていた。
「福原は間違いなく天才です。時期尚早との意見もありましたが、将来性も見据え、代表に抜擢しました」
短いスパンで練習場所を変え…
14歳で出場した世界選手権では期待に応え、メダル一歩手前のベスト8に躍進、一気に世界のトップアスリートの仲間入りを果たした。翌年のアテネ五輪でもベスト16に進出。打倒中国の旗手に名乗り出た。アテネ五輪の福原の試合中継は最高視聴率31.9%を記録するなど注目度も抜群だった。
福原のプレースタイルの特徴は、それまで日本選手の弱点とされていたバックハンドが強化された点にある。小柄のためパワー面はやや欠けるが、抜群の反射神経を生かしたニュースタイルだった。一方、国内に目を転じれば、
「この勢いなら、全日本選手権の女王の座の最多優勝も間違いないのではないか」(日本卓球協会関係者)
と期待が膨らんだ。だが好事魔多し。このころから少しずつ歯車が狂い始めたようだ。当時、建設業・不動産業を営んでいた父・武彦さんは、アスリートとしての福原を支えていた。よりよい練習拠点を求めて仙台、大阪、青森、東京、中国と環境を変えていった。ところがこれが結果的によくなかった。前述のように福原はバックハンドが強かったが、反面、相対的にフォアハンドとフットワークに若干難があった。
「武彦さんは福原さんの練習環境を1~2年、短いと半年というスパンで次々と変えたため、落ち着いて弱点であるフォアハンドの強化をすることができなかった。加えて、練習拠点によって指導者も変わってしまい一貫した指導方針を立てることも困難に。選手経験がなかった武彦さんは、そのことが理解できていなかったのかもしれません」(日本卓球協会関係者)
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