鈴木誠也、秋広優人を育てた二松学舎大附高の監督が語る「慶応高校野球」 「監督は自己嫌悪の連続。自主性を重んじるチームは羨ましい」
今年の夏の甲子園は、慶応ブームが沸き起こった大会として記憶されるだろう。8月23日の決勝では慶応が仙台育英を破って優勝。ブームは頂点に達した。特に慶応は「長髪」「文武両道」「エンジョイ・ベースボール」「自主性の尊重」など、他チームにはない強い個性を持ち、高校野球のあり方に一石を投じた。(全2回目の2回目)
***
慶応の森林貴彦監督(50)は“改革”に意識的で、著書『Thinking Baseball――慶應義塾高校が目指す“野球を通じて引き出す価値”』(東洋館出版社)では「坊主頭の強制」「体罰」「勝利至上主義の弊害」など、伝統的な高校野球を強く批判している。...