平手友梨奈 BTS系列事務所移籍後、ついに決まったドラマ出演 国際派女優への道は拓けるか

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移籍後初のドラマ出演

 元欅坂(現・櫻坂)46のメンバーで、女優の平手友梨奈(22)が事務所移籍後、初のドラマ出演が決まった。フジテレビ系で10月にスタートする「うちの弁護士は手がかかる」(金曜午後9時)。フジにとって、この時間帯のドラマ放送は、実に約54年ぶりに復活する枠となる。

「9月4日に行われたフジの改編会見で、中嶋優一編成部長はこの枠について『シリーズ化も目指せる、エンタメ性を持つ枠にしたい』と大きな期待を寄せています。というのも、港浩一社長の現体制では、映画化もシリーズ化もできるドラマを、1本でも多く世に送り出すことがドラマ班に課せられています。今後は、数字の期待できない時間帯はドラマ枠になりそうですね」(放送担当記者)

 その期待枠で主演を務めるのは、大河ドラマ「どうする家康」で豊臣秀吉を“怪演”しているムロツヨシ(47)。スター女優を育てた芸能事務所の元敏腕マネージャーなのだが、平手が演じる、超エリートなのに猪突猛進な性格で空回りしてしまう新人弁護士のパラリーガル(弁護士補助職)として奮闘する。ムロは平手に振り回されながらも、次第に互いを認め合い、最強バディに成長していく姿が描かれる。

 ところで平手が現在、所属する事務所は昨年12月21日、韓国の芸能プロダクション・HYBEの日本本社であるHYBE JAPANが設立した新レーベル・NAECO(ネイコ)。昨年12月21日に移籍が発表されていた。

「新事務所に移籍後、今後の戦略を綿密に練っており、さらに、平手が出たい作品を厳選していたため、移籍後の初ドラマが10月になったようです。8月25日にお台場で行われた公開制作発表の席では、ムロの勢いに押されてほとんどコメントすることができませんでしたが、演技派として知られるムロとの“化学反応”で、俳優としてさらなる覚醒が期待されています」(放送担当記者)

苦労の絶えなかったセンター時代

 オーディションに合格し欅坂のメンバーとなった平手は、16年4月にリリースされた欅坂のファーストシングル「サイレントマジョリティー」でセンターを務め、同シングルのカップリング曲「山手線」では初のソロ曲を提供され“絶対センター”として君臨した。

「オーディションでは、テレビで本人たちが歌っているのを見ただけというTHE ALFEEの『星空のディスタンス』を歌い、高い歌唱力をアピールしました。さらに、ダンスはテクニックで魅せるのではなく、本能で踊っているようで、演技力にも通じる表現力が飛び抜けていました。欅坂の音楽プロデュースを手がけた秋元康氏ですら、『モノが違う!』と驚き“絶対センター”の座を与えたのです」(音楽業界関係者)

 しかし17年6月、千葉・幕張メッセで開催された全国握手会で、自身が参加していたレーン内でナイフを所持していた男によって発炎筒が焚かれる事件が発生する。さらに同年大みそかの紅白歌合戦のパフォーマンス中に、右腕の上腕三頭筋損傷を負い、全治1カ月と診断され休養することに。

 翌18年12月には、腰部打撲などの診断を受けたため、治療に専念し一部の活動については無理のない範囲で継続することが発表されたが、以前から身体の調子が優れない状態が続き、改めて精密検査を受けた結果だった。

「腰部打撲以外に、左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症、両手関節捻挫による遠位橈尺関節痛の診断も受けました。ダンスパフォーマンスで、身体を酷使し続けたためと言われていますが、本人が周囲の期待に応えようと無理をし過ぎたのでしょう。あのまま続けていたら、さらに重症化したのではないでしょうか」(所属レコード会社関係者)

 回復後、グループの活動に復帰していたが、徐々に心身のバランスを崩し、20年1月、突然グループを脱退してしまう。

「“絶対センター”というエース的なポジションでしたが、内向的な性格ということもあって、気づいたら周囲のメンバーも話しかけ難い孤高の存在になっていたのです。彼女の取り巻きのようなメンバーも数人いましたが。そのメンバーすらも寄せ付けず。そのうち、予定していたインタビューのドタキャンなどをするようになっても、スタッフや関係者は諫めることができないほどでした。そんなメンタルを病んだ状況で興味を持ったのが俳優業だったのです」(同)

 人気コミックを実写化した映画「響-HIBIKI-」(18年)では、主人公の天才女子高生作家を演じ、各映画賞の新人賞を受賞。その後、「さんかく窓の外側は夜」(21年)、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(同)ではいずれもヒロインを務めた。さらに、話題のドラマ「ドラゴン桜(第2シリーズ)」(21年、TBS)、「六本木クラス」(21年、テレビ朝日)などに出演し、俳優としての評価を上げた。

「もともと、俳優志望ではなかったが、ダンスと歌唱力で磨きあげた独自の感性で演じているので、他の俳優とは違う魅力があります。何よりも大きいのは共演者たちとの交流です。欅坂の活動では1人でいる時間が長く、ライブでMCもありませんでしたが、撮影現場では共演者たちは大先輩ばかりなので、気を遣って積極的に話しかけてくれる ので、打ち解けて楽しく撮影に臨み、そこで精神を安定させてグループの活動に戻るのがルーティンになってしまいました。『響』では小栗旬さん、北川景子さんとよく話していたようで、舞台あいさつでは和気あいあい。欅坂を脱退後に撮影した『ファブル』では主演の岡田准一さんにアクションで“弟子入り”。舞台あいさつで岡田さんから『なかなかセンスがいい』とお墨付きをもらっていました」(映画業界関係者)

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