「ハリーのことは好きだが…」ヘンリー王子の発言に“古巣”英国軍の関係者たちが反応 完全否定に見える彼らの複雑な心情とは

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「ハリーのことは今も愛している」だが…

 サン紙の記事を引用してXにポストしたのは、アフガニスタンで片足と片腕を失った元英海軍のベン・マクビーン氏。「ハリーのことは今も愛している」とした上で「英メディアが長年にわたって退役軍人を報道していたことは知っている」と述べた。

 ヘンリー王子から「英雄」と呼ばれたこともあるマクビーン氏だが、サン紙に対しても「彼の背中を15年間支え、常に擁護してきたが、彼の発言すべてに同意する必要はない。この件に関してはサセックス公爵(ヘンリー王子)が間違っている」と断言した。

 以上の苦言が呈されたのは、今回のデュッセルドルフ大会が開催される前のことだ。9日の開会式後は、現地に滞在しているヘンリー王子の動向が連日報じられた。開会式に現れた反戦派のデモ隊や、なぜか途中参加になったメーガン妃に関する報道もあるが、やはり大会自体を批判する内容はほぼ見受けられない。

 一方で、保守系テレビ番組に出演した元アフガニスタン駐留英国軍司令官のリチャード・ケンプ氏は、以前のヘンリー王子は軍関係者の間で絶大な人気を誇っていたが、近年の王室批判により「残念なことに、彼はそのほとんどを吹き飛ばしてしまった」と指摘した。

 10年間の軍人生活を「人生で最も幸福な時間」と称するヘンリー王子は、2017年に祖父のフィリップ殿下から海兵隊元帥を引き継ぐなど、退役後も軍の名誉職を務めた。2020年の王室引退で役職をすべて失った際は、激怒したともいわれている。

 そんなヘンリー王子にとって「インビクタス・ゲーム」は“最後の砦”といえる。大会の意義は評価されているだけに、ヘンリー王子が自身で砦を崩してしまっては元も子もない。英国軍関係者たちの言葉を選んだ苦言には、そんな心配も潜んでいるようだ。

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