初サンマ1匹“2万5000円”で「大間のマグロ」超え…大衆魚が“高級魚”になった深刻すぎる裏事情

ビジネス

  • ブックマーク

市場関係者を驚かせた「大物食い」

 庶民の味だったサンマは、もはや高級魚か――。東京・豊洲市場(江東区)に今シーズン初めて入荷したサンマに“1匹2万5000円”という過去最高値が付いた。歴史的な不漁が続く近年、価格は高騰し、サイズも小型化。安くておいしい、脂の乗った大きなサンマは幻になりつつある。【岡畠俊典/時事通信水産部記者】

 豊洲市場でサンマの「初荷」を祝うのぼり旗が並んだ8月21日朝、水産関係者に衝撃が走った。例年より1ヵ月以上遅くお目見えした初物が、1キロ当たり20万円と同市場で過去最高値を付けたのだ。...

つづきを読む