〈女子ゴルフ〉19歳「櫻井心那」は10代3勝の快挙 同じく若年化が進む米国では今年1年で5人の「世界ナンバー1」が誕生

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「ベテラン」の域、コ・ジンヨンの強さ

 そんなコーに代わって4月24日から世界ナンバーワンの座を獲得したのは、米国出身の25歳、ネリー・コルダだ。今シーズン、腰痛に悩まされた彼女は、一時、戦線離脱も余儀なくされ、5月末にはトップの座から陥落。しかし、7月末から8月半ばまで再び女王の座へ復帰するという具合で、まさにリボルビングドア状態。現在は世界ランク3位につけている。

 今年3人目は、韓国出身の28歳、コ・ジンヨンだ。今年3月と5月にそれぞれ1勝を挙げ、メジャー2勝を含む通算15勝を達成、5月22日から7月30日までナンバーワン1にランクされた。

 コはトータルで159週間も女王の座に君臨し、これまでのロレーナ・オチョアの記録を更新。2019年以来、5度目の世界一に輝き、通算最長ナンバーワンであり続けた彼女には、強さの持続性、継続性が見て取れる。

 だが、28歳という年齢は、若年化に拍車がかかる米女子ゴルフ界においては「ベテラン」の域であり、その意味では、若さと勢いをアピールしている他選手とは少々異なると見るべきなのかもしれない。

1カ月未満で2位転落

 今年4人目は、米国出身の25歳、リリア・ヴだ。名門UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のゴルフ部を経てプロ転向した彼女は、ツアー4年目となった今年の2月にホンダLPGAタイランドで初優勝を挙げる。

 4月にはシェブロン選手権を制してメジャー初優勝。8月には全英女子オープンも制してメジャー2勝目。1年間に複数のメジャー大会で優勝したのは、1999年のジュリ・インクスター以来2人目の快挙だ。

 そしてヴは、8月14日に自身初の世界ランク1位となったのだが、その栄光は9月10日で奪われ、現在は2位。彼女の王座はわずか1カ月にも満たない短命に終わった。

 ヴに代わって今年5人目の女王となったのは、中国出身の20歳、イン・ルオニン だ。2020年にプロ転向し、中国女子ツアーを経て2022年から米女子ツアー(LPGA)で戦い始めたインは、今年3月のDIOインプラントLAオープンで初優勝を挙げると、6月のKPMG全米女子プロ選手権でも勝利し、中国人女子選手としては史上2人目のメジャー・チャンピオンとなった。

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