「岸田内閣改造」“本当のサプライズ” 日本医師会会長が「大変素晴らしい布陣」とヨイショする「露骨なゴマすり人事」の裏側

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「大変素晴らしい布陣」

 大手医療メーカー関係者がこう話す。

「今年4月、都内で第31回日本医学会総会が開催され、天皇皇后両陛下のほか、岸田首相や日本医師会の松本吉郎会長も出席しました。ところが松本会長は岸田首相はじめ自民党の政治家に話しかけることもなく、会の間、ひとりポツネンとしていた姿が印象的でした」

 そんな経緯を踏まえての「2人同時入閣」だったため、医師会内では驚きとともに「快哉」の声が上がっているとか。それは松本会長の言葉からも一目瞭然。医師会に「今回の内閣改造をどう受け止めているか」と訊ねると、松本氏が一部のメディアに向けて配布した談話を回答として寄越した。

 そこには再改造内閣について〈政策通で経験豊富な方をはじめ、若手の方も起用された大変素晴らしい布陣〉と手放しで褒め、武見・自見両氏の入閣については〈日本医師会と致しましては、誠に喜ばしい限りです〉と称賛。さらに〈日本医師会は引き続き岸田内閣と連携し、政府・与党の政策遂行に対して協力してまいる〉と“忠誠”まで誓う始末だった。

 前出の医師会関係者が言う。

「今回の内閣改造で医師会内の不満も鎮まり、それどころか一転、早ければ10月中とも噂される解散・総選挙に向け、自民への支援体制の構築まで叫ばれている。“我々の怒りに岸田さんは気付いてくれていた”と、かつての蜜月の復活に期待の声が高まっています」

 同時入閣が衆院解散を睨み、“票田”である医師会内の不満のガス抜きと懐柔にあったとしたら見事に成功。この「心配り」と「聞く力」が、なぜ国民には向けられないのか。

デイリー新潮編集部

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