「オオタニはさっさと出て行け」と言った米国人”記者”は何者か お荷物と言われるエンゼルス選手も擁護
ネットメディア「CoCoKARAnext」は9月10日、「『オオタニはさっさと出ていけ』エ軍地元識者がぶち上げた“大谷翔平不要論”が物議 ファンから批判も『英雄伝は終わりだ』」との記事を配信した。同誌の報道によると、「ショウヘイ・オオタニよ、さっさと出ていけ」という“関係者”の発言が、議論を呼んでいるという。
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【写真を見る】「大谷不要論」をぶち上げたジャレッド・ティムズ氏ご本人
発言の主は、MLBロサンゼルス・エンゼルスに関するポッドキャスト番組「Talkin' Halos」のホストを務めるジャレッド・ティムズ氏。記事によると、彼が「大谷不要論」をぶち上げたのは現地時間の9月8日だった。担当記者が言う。
「ティムズ氏の大谷批判に『人種差別ではないか』との批判が殺到しました。これにティムズ氏は『大谷のことは嫌いではないし、最も才能豊かな選手だと思っている』と反論。その上で『私が望むのはエンゼルスの勝利だ。チームにとってベストなことを望んでいる』と放出発言の意図を説明したのです」
そもそもティムズ氏とは何者なのか、そして彼の指摘はどこまで的を射ているのか、MLB研究家の友成那智氏に訊いた。
「エンゼルスの動向は、日々、様々なメディアが報じています。報道が丁寧なのは地元紙やスポーツ専門局ですが、ネット上のファンサイトも人気があり、そこから有名になった人もいます。ティムズ氏もそういうタイプのファンで、エンゼルスのOBにインタビューをしたり、マイナーチームの様子をレポートしたり、精力的に取材を重ねています。とはいえ、プロの記者ではなく、日本なら“セミプロのブロガー”といった立ち位置でしょう」
目立つ“逆張り”発言
ティムズ氏の“エンゼルス愛”に嘘偽りはないようだ。しかし、友成氏によると、少しでも注目を集めたいからか、“逆張り”の発言が目立つという。
一例を挙げると、最近はエンゼルスファンの間でも“お荷物”という指摘が少なくないマイク・トラウト(32)とアンソニー・レンドン(33)を擁護しているのだ。
「2019年3月、エンゼルスはトラウト選手と、当時のMLB史上最高額となる12年総額4億2650万ドル(約628億円)の大型契約を結びました。高額年俸に相応しい活躍を見せたこともありましたが、近年はケガで低迷しています。今やエンゼルスは『移籍後の年俸のうち、6割を肩代わりしてもいいから出て行ってほしい』という姿勢です。また、同年オフにレンドン選手とも7年2億4500万ドル(約361億円)の契約を結び、現在は4シーズン目ですが、とても報酬に見合う活躍とは言えません。ティムズ氏は、この2選手の放出には反対で、二刀流で大活躍している大谷選手を出せと主張しているのですから、文字通りの逆張りです」(同・友成氏)
実際、ティムズ氏の発言はアメリカどころか日本でも話題になったのだから、狙い通りということなのかもしれない。
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