「そろそろ楽になってください」 神戸山口組の井上組長が75歳を迎えた直後に聞いた「耳の痛いアドバイス」
5代目浅野組総裁の仲介で
「いつ白旗を上げるか」に注目が集まる神戸山口組で、新たな動きがあったという。井上邦雄組長が5代目浅野組(本部:岡山県笠岡市)の中岡豊総裁の仲介を受け、4代目道仁会(本部:福岡県久留米市)の小林哲治会長と会食の席を持っていたことが判明したのだ。
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そこで話されたのは、8月22日に75歳を迎えた井上組長にとって耳の痛いアドバイスだったというのだが……。
会合があったのは去る8月30日のこと。仲介をしたのは5代目浅野組の中岡豊総裁だった。
「4代目道仁会の小林哲治会長からアプローチし、会合が実現したと聞いています」
と、竹垣悟氏(元山口組系義竜会会長で、現在はNPO法人「五仁會」を主宰)。
小林会長は2022年、6代目山口組と神戸山口組との抗争にピリオドを打つべく、井上組長に身を退くように説得していたと報じられたことがある。当時、神戸山口組のナンバー2だった寺岡修若頭(俠友会会長)が井上組長への引退工作を進める中での動きだった。しかし、それが奏功することはなかった。
そろそろ楽になってください
この時は、井上組長と寺岡若頭が連れだって小林会長のもとを訪問。井上組長は「これまで色々とご尽力をいただきましたが、思うところあって、神戸山口組の解散、自らの引退につきましては、すべて白紙ということになりました」などと伝えたのだという。
解散も引退も白紙、すなわち「まだまだこのままやっていきます」宣言である。
窓口になってきた寺岡若頭の顔は丸つぶれ。これによって井上組長との亀裂は決定的となり、最終的に寺岡若頭は6代目山口組の高山清司若頭に逆縁(親子の関係をないがしろにしたこと)を詫びたうえで引退し、カタギとなった。
そんな小林会長が、今度は新たに仲介人を立てて井上組長を説得しようとしたのだという。6代目と神戸側との「和平工作」に関与を続けるあたり、ボランティア的な平和のための活動なのか、それとも何かのメリットがあるのだろうかと一部で憶測も呼んでいるようだが、それはともかく……。
「食事中に小林会長が井上組長に対して“そろそろ楽になってください”と伝えたところ、それを聞いた井上組長は顔色を変え、持っていた箸を置き、“その話をするのであれば2度とお会いできません”と言ったそうです。小林会長は呆れて席を立ったと聞いています」(同)
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