国際的汚職疑惑も!? パチスロ「ユニバーサルエンターテインメント」存亡の命運を握る裁判
リトル岡田
上場プランはまず、ジェイソン氏率いる“26キャピタル”なるSPACがUERIの企業価値に相当する25億ドル(現在のレートで3650億円)分の株式を発行。それを元手に、26キャピタルがUERIを合併したのちに解散すると、UERIが上場企業としての地位を得られるというもの。
「21年10月、UEは26キャピタルと合併契約を締結しました。合併完了の期限として設けられたのは昨年6月。ところが、期限直前、上場プランを詰める作業をUEが一方的にストップしてしまったのです」
原因は、UE創業者、岡田和生(かずお)元会長が起こしたオカダ・マニラ占拠事件。その影響で第2四半期決算の発表が遅れ、26キャピタルとの合併期限も昨年6月から今年9月にまで先送りすることとなった。
一方で、26キャピタルは上場プランを推し進めようとする立場を崩さない。挙げ句、26キャピタルが今年2月、米国デラウェア州の裁判所に、合併契約の履行を求める訴訟を起こしたのである。
「なぜ、UEはなぜ上場プランの進行を取り止めたのか。理由の一つに、岡田元会長追放劇の立役者ながら“リトル岡田”と揶揄されるほどのワンマン体制を築いた富士本淳社長が後ろ向きになったことが挙げられます」
「週刊新潮」2023年9月14日号「MONEY」欄の有料版では、UEが抱える裁判の内容とそこで出された衝撃的な証拠について詳報する。(デラウェア州の裁判所で判決が言い渡されたのは、日本時間で9月7日。UEに対し、合併契約の履行は強制しないとの内容だった。一方で、裁判官は26キャピタルがいかなる救済も受ける権利を持たないわけではないとし、損害賠償についても次の段階で審理する予定であると言及した。)
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