「お世話になった議員の後援会名簿を盗み…」「秘書の給料から“罰金”2万~3万円を没収」 逮捕の秋本真利衆議院議員のあきれた素顔

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事務所を辞めるときに後援会名簿を盗み…

 9月7日、“再エネ汚職”を巡り受託収賄の容疑で逮捕された、秋本真利容疑者(48)。カネをくれた企業にとって都合の良い質問を国会でするという絵に描いたような構図だから逮捕も必然なのだが、つい最近まで河野太郎デジタル相(60)の子分として幅を利かせていた人物でもある。その彼の過去を取材すると、数々の“前科”が明らかになった。

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 秋本容疑者は千葉9区を地盤としており、政界に入ったきっかけは、千葉の衆院議員だった実川幸夫氏(79)の事務所に入ったことだった。地元市議が証言する。

「彼は実川事務所の秘書という名刺は持っていたけど、秘書でもなんでもなくて、ただの運転手だったんですよ。もともと運転がうまいからと採用されただけでした。その事務所を辞めて富里市議に当選した時、ある“問題”を起こしましてね」

 市議に初当選するのは2003年4月のこと。

「事務所を辞める時に、同じく事務所の秘書で、現在は自民党千葉県議の高橋祐子とともに後援会名簿を盗んだんです。そして、その名簿をもとに選挙活動を行い、富里市議に当選した。祐子は実川事務所で名簿管理をしていたので、実川さんの奥さんから相当詰められ、実川事務所を辞めることになりました」(同)

 秋本容疑者より15歳年上の高橋氏は第92代警視総監である高橋清孝氏の妹で、独身だと周囲に語る秋本容疑者とはいまに至るまで「男女の関係」にあると地元ではみられていた。

「アイツの選挙になれば祐子はお茶くみや会計など何から何まで、世話をして回ります。まるで女房のようなんです」(同)

秘書の給料から「2万~3万円を没収」

 その後、市議時代に通っていた法政大学大学院へ講師として訪れていた河野太郎氏に「国会議員になれよ」と声をかけられ、12年の衆院選で初当選を果たした秋本容疑者。

「実は初当選後、秋本さんは平成研(現・茂木派)に3カ月だけ入会していたんですよ」

 と、彼の“不義理”を回想するのは、自民党千葉県連関係者。

「当時、同派の事務総長だった故・竹下亘さんは、彼の選挙のために1千万円を陣中見舞いとして渡していたんです。ところが、入会したと思ったら、あっという間に平成研を辞めて、当時の権力者、官房長官だった菅義偉さんのところに行ってしまった。平成研の代議士はカンカンに怒っていましたよ。その代議士からこの話を聞かされた河野さんは、“許してやってください”と頭を下げてきたと聞いています」

 大派閥に後ろ脚で砂をかける一方、地元秘書には罰金を科していた。

「秋本が2期目の時だったか、地元の男性秘書がいつもタッパーに入った手弁当を食べていたんです。“メシ代出ないの?”と聞くと、メシどころか、罰金を取られて全く金がないと言うのです。遅刻したり、毎日の報告書に不備があったりすると秋本に罰金を科せられ、月15万円ほどの給料のうち、2万~3万円はもっていかれるのだと。その後、彼は辞めてしまいました」(秋本容疑者の支援者のひとり)

 この秋本容疑者が「アニキ」と慕っていたのが、河野太郎議員というわけである。河野議員の勉強会の事務局長まで務めていたというのだからその親密ぶりは明らかだろう。9月14日発売の「週刊新潮」では、秋本容疑者と河野議員との“歪な関係”について詳報する。

「週刊新潮」2023年9月21日号

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週刊新潮 2023年9月21日号掲載

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