香川照之の自宅に救急車が出動した理由 「再婚相手との間の子どもを救急病院へ搬送」
澤瀉屋を支える決意
そして来月20日には、一家心中騒動で世を騒がせた市川猿之助(47)の初公判がいよいよ始まる。澤瀉屋(おもだかや)を引っ張ってきた看板役者の“現役引退”も取り沙汰される中、一門に属する市川中車こと香川の重責は高まる一方で、歌舞伎役者となった長男・團子(19)の父としても、気が抜けない日々が続く。
演劇評論家の水落潔氏に聞くと、
「八月納涼歌舞伎で中車さんが出演した『新・水滸伝』は、当代の猿翁さんが三代目猿之助時代に歌舞伎化した作品で、中車さんのドラマ俳優としての経験がよく生きていました。七月大歌舞伎でも、父親が過去に演じた古典の演目で見事に主演を張った。趣が異なる舞台でも役目を果たせる中車さんは、忙しくなる一方でしょう。猿之助さんが不在の中、澤瀉屋を支える決意を強くしていると思います」
当の香川に改めてコメントを求めたが回答はなかった。前述した公式メッセージで、〈私は歌舞伎と昆虫を通した生態系保全に人生の残りの時間を粛々と費やしていきたいと存じています〉とも述べた彼の“第二幕”は、まだ始まったばかりである。
[2/2ページ]