来季はサード「坂本勇人」、ショート「門脇誠」が定着するか【柴田勲のセブンアイズ】

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打者への実戦練習が必要

 原辰徳監督には「若手を使おう」、この意識が見える。チームとして若手への切り替え時という事情がある。

 これからは若手の指導にしてももっと具体的にする必要がある。例えば打者。バットスイングがどうした、上から出ている、下からこうだ。バットの出方がどうだ。

 こんなことよりもどんな球を振ったらヒットになるのか。真ん中高めは全部振れ。外角低めに3球ビシビシ決められたら、失礼しましたと帰ってこい。何を打つか心がけろ。

 前回に提案した投手陣の徹底した外角低めへの投球練習同様、打者たちだって実戦練習が不可欠だと思う。

 阪神3連戦のあとは中日(バンテリンドーム ナゴヤ)、ヤクルト(東京ドーム)とともに2連戦、7連戦の勝負どころだ。3位浮上への目を残した。いずれにせよ、12日からの阪神3連戦の結果がカギを握る。

 巨人、ここまで来たら全力を尽くして頑張ってもらいたい。
(成績は11日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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