来季はサード「坂本勇人」、ショート「門脇誠」が定着するか【柴田勲のセブンアイズ】
投手の基本は外角低めへのコントロール
巨人が逆転CS(クライマックスシリーズ)出場への可能性を残した。
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5日からのヤクルト、中日6連戦を4勝1敗1分と勝ち越して3位・DeNAとのゲーム差を1.5に守った。残り17試合、まだまだどう転ぶか分からない。
巨人、ここに来て本来の力を発揮してきたのか。まあ、中日には2勝1分だったが、本当に中日は打てなさ過ぎた。
中日が3連戦で挙げた得点は1。その10日の試合の得点にしてもダヤン・ビシエドの坂本勇人のグラブを弾いた三塁線の二塁打がなかったらどうなっていたか。石川昂弥の適時打による得点は40イニングぶりだ。
巨人投手陣が良かったのか、中日打線がひどすぎたのか。判断材料にこと欠く。
この3連戦、戸郷翔征、菅野智之が先発したが、二人とも以前に比べて外角低めへの意識を持って投げていたように見えた。この意識が大事だ。
これまで何度も指摘してきたが、投手の基本は外角低めへのコントロールだ。カーブ、スライダー、フォークなどの球種があってもここに決まらなければ威力は半減する。基本をおろそかにして安定はない。
阪神はチームのまとまりがある
さて巨人は12日から甲子園に乗り込んで阪神3連戦、相手は今季3度目の8連勝でマジックを5としている。最短Vは14日だ。
当然のことだが、巨人は岡田彰布監督の胴上げを目の前で見たくないだろうな……でも阪神は投手陣がいいから「3点取れば勝てる」、こう踏んでいると思う。
近本光司、中野拓夢の1、2番コンビを軸に送りバントやエンドランで巨人を揺さぶる。目立った打者はいないものの、上位から下位までどこからでも得点できる。つまり、いまの阪神はチームのまとまりがある。
対する巨人、これはもう一発攻勢、それも走者をためてゴーンという本塁打しかない。でも阪神投手陣が巨人打線にそんなスキを見せるかどうか。逆に翻弄される可能性が高い。
巨人の阪神3連戦の戦い方・結果次第で3位はない。こうみられるかもしれない。
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