「らんまん」で注目の要潤が「芸能界で稀有な例」と言われているワケ 関係者が証言する“意外な実像”

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 8月28日に放送されたNHKの連続テレビ小説「らんまん」で、東京帝大学教授の座を追われた田邊彰久が鎌倉の海岸で溺死した。いや、正確に言えば、溺死したという新聞報道が紹介され、多くの視聴者が衝撃を受けた──。こんなことを書いても、ドラマを見ていない人にとっては何のことだかさっぱり分からないだろう。

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 重要なのは、田邊は視聴者の注目を集めた登場人物であり、人気の理由は要潤(42)の演技力にあったという指摘が多いことだ。担当記者が言う。

「要さんが演じた田邉を最初、単なる悪役だと思っていた視聴者は少なくなかったと思います。ところが実際は、主演の神木隆之介さん(30)が演じる植物学者・槙野万太郎の魅力的なライバルだったのです。要さんは抑制の効いた芝居で田邉役を演じきり、視聴者にリアリティを感じさせました。絶賛されたのは当然だと思います」

 要は7月28日に公開された映画「キングダム 運命の炎」(東宝/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)にも「騰(とう)」役で出演している。正確には「内史騰(ないし・とう)」と言い、中国の戦国時代における韓の将軍だ。

 なぜ要は最近になって再び脚光を浴びるようになったのか。テレビ業界ではフリーになった影響が指摘されているという。ドラマ制作部門の関係者が明かす。

「要さんは長年、フリップアップという芸能事務所に所属していましたが、今年3月末をもって退所しました。要さんをスターにした事務所ではありますが、それほど規模が大きくないということもあり、自分のやりたい仕事を持ってきてくれる会社ではなかったようです。そのためフリーに転身しましたが、この決断が吉と出たことになります」

スキャンダル報道も“不発”

 フリーになればギャラの全額を手にすることができる。とはいえ、事務所のサポートを失うデメリットも大きい。今までは営業担当に任せればよかったわけだが、独立すると自分で自分を売り込む必要がある。

「『フリーになると仕事が減る』というのが業界の定説です。ところが、要さんの場合は、今後も活躍できそうな勢いです。もし成功を収めることができたら、『フリーになって仕事が増えた』という稀有な例として記憶されるでしょう。確かに、要さんは撮影現場でワガママを口にするようなことはありません。スタッフの誰もが『仕事がやりやすい』と口を揃えます」(同・関係者)

 文春オンラインは8月3日、「『性病の方はお断り』“らんまん”悪役・要潤が女性用違法風俗を出店しようとしていた! 要は直撃に『もうまちがいなく認識不足でした…』」との記事を配信したが、バッシングの嵐が起こるようなことはなかった。

「記事のタイトルにもありますが、出店計画に《違法》の要素はあったとのでしょうが、結局のところ出店はしなかったわけです。そのため今のところ、要さんに対する悪影響は全く出ていません」(同・関係者)

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