【ドイツ戦】森保監督は公言通りの戦いで圧勝、名将・クリンスマン監督を招聘しても結果の出ない韓国代表との違い

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肩の力が抜けたシュート

 さらに2分後、右サイドでボールを持ってもマーカー2人は迂闊に飛び込んで来ないと見るや、ボールをヨコにずらして何気ないモーションからクロスを上げる。これがゴール前の田中の頭にドンピシャで合って日本の4点目が生まれた。

 7日前、スペインのラ・リーガ、ソシエダ対グラナダ戦で、久保は右サイドからカットインすると、何気ないモーションからの巻いたシュートでGKの頭上を抜いて自身2点目を決めた。肩の力が抜けた、力みのまったくない鮮やかなシュートだったが、それを彷彿させる田中へのクロスだった。彼のプレーをもっと長く見たい、そう思ったのは私だけではないだろう。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

デイリー新潮編集部

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