要人警護と警察庁長官…危機管理の舞台裏で何が起こっていたのか

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 10月で政権発足から2年、そして来秋には総裁選――岸田政権がいつ、解散・総選挙に打って出るか、政界の関心は高まっている。事情は警察庁も同じで、その最大の課題は「要人警護」だ。歴代長官と警護を巡るドラマを振り返りながら喫緊の課題を検証する。

「治安の根幹を揺るがしかねない憂慮すべき事態。銃器摘発は警察の緊急課題だ」

 1992年4月4日、鈴木良一警察庁長官(当時)は全国の警察本部長を急遽招集し、こう叱咤した。2週間前、「政界のドン」と謳われた金丸信自民党副総裁が狙撃されるテロがあったことを受けた緊急会議の場である。...

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