やり投げ・北口榛花が暴露した世界陸上の差別騒動 強化委員長が明かした真相「日本選手側にも反省すべき点が」
選手側にも反省すべき点が
ここでわかることだが、“日本人差別”との批判は、
「他国の選手も被害に遭ったというので、差別にはあたらない」
問題が起きたのは、ハンガリーという国のせいか。
「確かに国際大会が少ない国ではありますが、審判の多くが経験不足なのは仕方ない。東京五輪も全国から審判を集めていましたし。人間がやっている以上、審判にもエラーは起こりうる」
今回、被害者となった日本選手側にも反省すべき点があるという。
「競技前の確認は、コールルームという施設で行われるのですが、そこにコーチや通訳は入れません。抗議は選手本人がやるしかないのです。審判にもっとほえてもよかったし、事情に聡い上の立場の審判員を引っ張り出してもよかった」
そもそも日本の選手は、
「クレームは良くないと教わっている上、クレームをつけるだけの語学力もない」
北口もこう自戒している。
〈強くNOと言えることの必要性を再確認しました〉
30年以上前『「NO」と言える日本』と題した本が一世を風靡した。わが国が諸外国と渡り合う際に不可欠な心構え。今もその欠如は相変わらずなのである。
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