「あれは大政奉還。現場はホッとしている」「グループは大きな影響を受ける」…テレビマンが本音で語った“ジャニーズ会見と今後”
「紅白」からジャニーズ枠が消える?
「大変なのは彼らです。今年の『NHK紅白歌合戦』で、それが証明されるでしょう」
ジャニーズは1980年の「第31回紅白」から40年以上、毎年、誰かしらが出場しており、その枠は上限2組と言われたこともあった。それが次第に増えていき、2015年の「第66回紅白」には、SMAP、TOKIO、V6、嵐、関ジャニ∞、Sexy Zone、そして白組トリの近藤真彦(59)と、計7組も出場した。
「昨年は、SixTONES、なにわ男子、Snow Man、King & Prince、関ジャニ∞、そしてKinKi Kidsの6組が出場。しかも、櫻井翔(41)がスペシャルナビゲーターとして司会陣に加わりました。Kinkiの曲紹介には山下達郎がメッセージを読み上げるといったサプライズ演出もありましたが、もちろん今年はそれもない。今年は多くて2組、ひょっとするとジャニーズ枠はなくなるかもしれません」
そこまでコロッと変わるだろうか。
「SMAPや嵐が復活するというのであれば別ですが、SixTONESやSnow Manでも微妙なところ。今年の『24時間テレビ』(日テレ)でメインパーソナリティーを務めたものの低視聴率を記録してしまったなにわ男子は絶望的。King & Princeも2人だけとなってしまったので厳しい。NHKの朝ドラにどこかのメンバーが出演していれば言い訳になるでしょうが、『らんまん』には誰も出ていません」
では、来年の「24時間テレビ」はどうなるのだろう。
芸能界の玉音放送
「日テレは03年のTOKIO以来、メインパーソナリティーはずっとジャニーズのタレントを起用してきました。日テレ御用達のTOKIO、あるいは櫻井翔や相葉雅紀も考えられなくはありませんが、さすがになにわ男子で懲りたと思います。世間の目もありますから、心機一転と言ったところでしょう」
ジャニーズ事務所への忖度から解放されたということだろうか。
「ジャニー喜多川氏の存命中は各局に“ジャニ担”がいて、ジャニーズの幹部に取り入りながら番組編成まで支配されていました。広告収入で利益を上げている民放ですから、SMAPや嵐が出ているだけで数字が取れた時代には仕方のないことでした。スッタフだって、ジャニーズの覚えがめでたくなければ、番組をもたせてもらえないこともあったんです。かつて『所属タレントの写真のWEBでの掲載は禁止』『BSとCSの番組にはどんなグループでも出演させない』といった理不尽な要求が通ったのもそのためです」
東山新社長は「今後、そういう忖度や圧力は必要ない」と断言した。
「やはりタレントは実力が伴わなければダメなんですよ。今回の会見は芸能界にとって、明治維新の大政奉還や終戦時の玉音放送に匹敵するものだったと思います。正直、現場はホッとしています」
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