「あれは大政奉還。現場はホッとしている」「グループは大きな影響を受ける」…テレビマンが本音で語った“ジャニーズ会見と今後”

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 9月7日の午後2時から行われたジャニーズ事務所の性加害問題に関する記者会見は、4時間12分にも及んだ。その様子はテレビ東京を除く各局が生中継し、視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)は平日の午後にもかかわらず、日本テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」が6・0%、TBSの「ゴゴスマ〜GO GO!Smile!〜」が5・4%、NHKが4・1%……。地上波各局の視聴率を合計すると20%を超えた。それだけ世間の関心が高かったということだ。では、テレビマンはどう見たか。

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 会見にはジャニー喜多川氏(1931〜2019)の姪にあたる藤島ジュリー景子社長(57)を先頭に、少年隊の東山紀之(56)とV6の元メンバーでジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦(47)が登壇し、深々と頭を下げた。

藤島:故ジャニー喜多川による性加害問題につきまして、特別チームによる調査結果と提言が発表されましたが、事務所としましても、個人としましても、性加害はあったと認識しています。被害者の皆さんに心からお詫び申し上げます。

 およそ4カ月前の5月14日、新聞休刊日の前夜にジャニーズ事務所が公開した動画で、ジュリー氏は性加害の事実を「知りませんでした」と発言したが、今回は一転して事実を認めた。そして9月5日付けで社長を引責辞任し、新社長には東山が就任したことを発表した。

東山:性加害を認め、ここで謝罪させてもらいます。長きにわたり、心身共につらい思いをさせた。(自分は)年内をもって表舞台から引退します。今後の人生をかけて、この問題に取り組んでいく覚悟でございます。

 ここから4時間である。民放プロデューサーは言う。

“仕事人”ヒガシ

「ジュリー氏はしおらしく、大人しく、余計なことはしゃべらないという姿勢で、危機管理がよくできていたと思います。一方、東山新社長の質疑応答も淀みなく、他人からどう見られるかをよくわきまえた名役者ぶりを発揮していました。時には、恩師であるジャニー氏による一連の性加害問題を“人類史上最も愚かな事件”“鬼畜の所業”と断罪。言葉の選び方は大時代的でしたが、“仕事人”としての役割は果たしたと思います。井ノ原さんはいかにも彼らしい物言いで、問題に関与していなかったことを世間に知らしめたと思います」

 気になったのは、ジャニーズ事務所の社名を変えなかったことだという。

「かつて芸能事務所のライジングプロダクションは、創業者が脱税で逮捕された際に社名を変更しました。しかし、創業者が社長に復帰すると、社名を元に戻しました。私はそれと同じような戦略を立てているのかと思いました。まあ、ジャニーズJr.や関ジャニ∞、ジャにのちゃんねるといった名称の問題もありますから、それらに配慮した結果かもしれませんけど」

 テレビ局は今後、ジャニーズ事務所のタレントをどう扱っていくのだろう。

「ピンで活躍中の人気タレントには全く影響はないでしょう。例えば日曜日は、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で主演を張る松本潤(40)、日曜劇場『VIVANT』(TBS)に出演する二宮和也(40)、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日テレ)にはTOKIOのメンバーが出演していますが、もはや彼らにはジャニー氏の影を感じることはないと思います。役者の風間俊介(40)など、世間ではジャニーズという認識すらないかもしれません。井ノ原をはじめ、木村拓哉(50)、相葉雅紀(40)なども同様です」

 では、グループはどうなるか。

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